ルームという映画を観てきました。
ほとんど泣いてましたね。
長い瞬きも一切なしで。
今も反芻して泣いてますもん
17歳の時に連れ去られ、納屋に監禁されて7年になる女の子とその間に生まれた子供5歳の、監禁生活と解放後の生活が描かれています。
前半の監禁されている時は犯人の恐怖や逃げる時のドキドキなんかでスリルがあり、後半は帰ってきただけでめでたしめでたしではない心の闇が描かれていて、まったく飽きることのないストーリーでした。
心の動きは、主に後半ですね。
女の子の両親は離婚していて、実家にはお母さんと今のパートナーが住んでいます。
息子は監禁されてた部屋しか知らないから、逃げた後もあの部屋に戻りたいって言うんです。
失われた7年間であっても、その間も女の子は存在していたし一生懸命生きていたんです。
女の子の実のお父さんは、監禁されて生まれてきた子供(孫)を受け入れられず、目も合わせられないまま今の家に帰って行ってしまい、女の子は傷つきます。
自分がいなかった間に新しいパートナーを見つけている母親にも毒突くし、高校の仲の良かった子の写真を見ても、「この子達には何も起こらなかったんだから」って気持ちが荒ぎます。
でも、両親の気持ちもわかりますよね。
出てくる家族全員の気持ちが伝わってきて、胸がずっと痛いです。
それでも終わり方は爽やかで、良い映画でした。
息子のジャックの子役の子がすごくいいです。
女の子みたいに可愛いし、表情がイノセントです。
いろいろ良いシーンや、言いたいシーンがたくさんあります。
見て良かったなぁと思える良い映画でした。