写真はロンドンですけど。
パリやロンドンに来て、よく頭に浮かぶフレーズが、
「みんなちがって、みんないい」
by 金子みすゞ
"私と小鳥と鈴と"から、最後の一行です。
このフレーズがよくわかります。
若くても年寄りでも、大きくても小さくても、いかつくても、オシャレでもそうでなくても、みんなそれぞれで、それが当たり前なんですよね。
例えば日本で見たら、強面で近づきたくないような人も普通に地下鉄で立ってるし、洋服屋さんで20代の子が買ってる横でおばあちゃんが服をみてるし。肩出しのドレスで歩いてる人がいるかと思えば、コートを着てる人もいる。
BIGBANGのTOPは、ロンドンに住んだらちょうどいいですよ。いつも英国のおじいちゃんみたいな服装してるから。
…て、ほら、私が既に日本的感覚で、この時期にジャケットとセーター着てるのはおかしいって、暗に言ってますよね。
更にいうなら、こんな派手なジャケットを飛行機に乗る時に来てくるなんて、なんでなんだろう。
でも、これがロンドンやパリに来ると、なんでもいいんだよね、って気になってくるんです。
夏でも気温的にもすごく寒かったりする場合があるからですけど、別に迷惑じゃないし、いいんじゃない?て感じです。
もともと差異が大きいから許容範囲も広いというのはあるでしょう。
日本は、宗教も民族も含めて生活レベルや環境がそんなに違わないので、同じ感覚を持っていて当然との暗黙の了解があるようです。だからちょっと違うだけで別世界の人くらいに感じてしまうのかなあと思います。
関係ないけど、せっかくの日本のこういう同一感覚をうまくまとめて、政治にいかせないのかなあなんて漠然と考えたりもします。考えるだけだけど。
時々こんな違いを感じて自分のバランス感覚を修正するのも、海外旅行をする目的の一つかなあ、なんて思ってます。