シン・ウォールコンソール3 | Classic to Modern デコラティブアート的造形と家具作家の日記

シン・ウォールコンソール3

前回トリマー加工を終えたウォールコンソール。

 

今回はいよいよ組立てです。

組立て方法は、背板と支板は膠(ニカワ)とビス止め。

天板はダボとエポキシ接着剤を使用して組み立てていきます。

 

まずマスキングテープで支板を取り付ける場所を背板にマークします。

 

次にビス穴を開けます。

 

膠(ニカワ)を湯煎で温めます。

 

接着面に膠を塗ったら硬化する前に設置位置を確認調整します。

膠は温度が下がると硬化するので寒い時期は硬化が早いです。

 

膠は半硬化の状態でゼリー状になるので、このタイミングではみ出した

膠を粗方削ぎ落としておきます。

 

膠が完全に硬化したら裏側からビスを打ちます。

これでガッチリ固定されました。

 

取り切れなかった膠はお湯と歯ブラシを使ってキレイに落とします。

膠は強い接着力を持ちながら、はみ出した時や修復の際にはお湯を使って

木材を痛めずにクリーニングや解体することができる優れた接着剤です。

 

次に天板を取り付けます。

天板はダボとエポキシ接着剤で固定します。

まずダボ穴を部材に開け、仮組みをして接着剤で汚れないよう

マスキングをします。

接着剤で汚れた箇所は塗装が入らなくなるので丁寧に。

 

なぜ天板の固定には膠を使わないかというと、ダボ組みは組合わせる部材の

両方に穴を開け、ダボ(木の釘)と接着剤を使って固定するのですが

この位置をピッタリ合わせることが大変難しく、ダボの太さより大きい穴を

開ける事になります。

 

するとダボとダボ穴の間に隙間が生じるため、この隙間を埋めつつ強固に

接着する必要があるのですが、膠は隙間を埋める接着には向かないので、

今回のようにエポキシ接着剤を使用します。

 

ダボ、ダボ穴、接合面にたっぷりエポキシ接着剤を塗り、組みます。

 

組み上がりました。

エポキシ接着剤が硬化したら塗装です。

 

この続きはまた次回に。