「彫刻教室最初の課題 額縁の彫刻Before & After」 | Classic to Modern デコラティブアート的造形と家具作家の日記

「彫刻教室最初の課題 額縁の彫刻Before & After」

 

彫刻教室に入った生徒さんの最初の課題作品の額縁のビフォア&アフターを

紹介します。

 

良質なシナ材で額縁は私が製作しています。

 

 

 

もちろん彫刻は生徒さんがこの額縁に彫っていくので、シンプルで特別特徴の無い額縁です。

 

今回はプロセスは飛ばして、仕上がった額縁を見てみましょう。

 

 

元々の木の色は白いシナ材ですが、着色とニス塗りを繰り返して落ち着いた

アンティーク調の美しい茶色になりました。

 

額縁の四隅にお花の彫刻が付いています。

これは額縁が完成した後、額縁とは別に彫って、接着してあります。

 

 

 

アンティーク家具修復で使う塗装のテクニックを使って、古い木の色の濃淡も見事に表現されています。

 

 

この額縁に彫られているモチーフは、あまり立体的なものではありませんが、同じ図形や立体を規則正しくきれいに彫るための、基本的な技術が習得できるとても優れた課題です。

 

生徒さん達はお花やアカンサスの葉のレリーフなど、華やかで立体的な彫刻をしてみたいと思っています。

 

彫刻は立体的になるほど難しくなるので、平面的な彫刻作品から段階的に

立体的な彫刻作品にチャレンジして、技術や立体を見る目を養っていく事が

良い作品への最良のアプローチです。

 

 

この生徒さんはこの美しい額縁を完成させて、次は立体的なホタテ貝の彫刻にチャレンジしています。

 

彫刻教室では随時生徒さんを募集しています。

レッスンの見学も可能です。