「ウェッジウッドのカラーリングで彫刻を塗装」
ほとんどの人が、ウェッジウッドの陶器を想像すると、その色合いは
大体この写真のように白と水色のコンビネーションだと思います。
彫刻作品をウェッジウッドのカラーリングで仕上げた生徒さんがいたので、
紹介します。
彫刻教室に習いに来るほとんどの生徒さん達が、一番楽しみにしている
アカンサスのレリーフの彫刻です。
彫り上がったレリーフです。
今回はアクリル絵の具で塗装するつもりだったので、木目の凹凸が少なく
滑らかな塗装面を作れるシナ材を使いました。
まずは全体を白く塗ります。
次に背景部分を水色で塗るために、彫刻部分と地面の境目にマスキングテープを貼って、水色の塗料がアカンサスの部分に間違って塗装されないようにします。
この作業を丁寧にやっておくと、白と水色の境界が綺麗に仕上がって、
プロの仕上がりになります。
背景の塗装が終わりました。
今回は作品を額装してみたいという希望に応えて、額縁も作ってアカンサスと
同じ白に塗装しました。
額縁にレリーフを取り付けて完成です。
額縁が彫刻を引き立てて、とても美しい仕上がりになりました。
ちなみにイギリスでは、ネオクラシック様式が流行した1770年代頃から、
家具を今回のレリーフのように絵の具で塗装する仕上げが流行しました。
この椅子のように彫刻などの装飾は控え目でも、カラフルにペイントする事によって、この前のロココ様式時代のエレガントさとは全く別のエレガンスを
表現しています。