「ブラジル先住民の椅子」 展 東京都庭園美術館 | Classic to Modern デコラティブアート的造形と家具作家の日記

「ブラジル先住民の椅子」 展 東京都庭園美術館

先日東京都庭園美術館で開催されている

「ブラジル先住民のイス」展の内覧会に行って来ました。

 

丸太から彫り出された、動物の形をモチーフにしたイスなどが

90点ほど展示されていました。

 

丸太から彫るので、動物の姿勢はどれも同じですが、どれも個性的で

ユニークな表情や佇まいをしていました。

 

これは猿

 

正面から見ると、丸太の状態が想像できます。

 

原始的なイスの雰囲気と、アール・デコの朝香宮邸とのコントラストも

不思議な雰囲気でした。

 

これは動物でなく普通のイスですが、綺麗なアースカラーの上に

幾何学模様が描いてあります。

 

実用的なイスの他にも祈祷に使われる物もあって用途によって装飾も違います。

 

これは実用的なイスで、装飾も無しですが、亀だと一目でわかります。

 

使い古した質感が落ち着きます。

 

この猿はとぼけたかわいい表情です。

 

エイ。これもかわいい。

 

これはジャガー。

威圧感のある表情ですが、同時に可愛らしい。

 

実際に作っているところの写真も展示されていました。

 

 

 

どの作品も写実的というよりは、作り手の想像力と遊び心が強く感じられました。

住空間に取り入れたら、その場所の雰囲気を柔らかくしてくれますね。

 

展示を鑑賞した後は、テラスでオードブルやプチケーキなどをいただきました。

 

 

気持ちのいい初夏の夕暮れでした。

 

これらのイスは、今回がブラジル国外での初公開だそうです。

 

都心でありながら緑の深い夏の庭園美術館はなかなか魅力的な場所です。

 

「ブラジル先住民の椅子」展 は9月17日までの展示です。