★★★★★★★★☆☆

1997年 121min.

ネタバレ

 してますとも

敬称 あったりなかったり

 

 

監 督

 クリント・イーストウッド

製作総指揮

 トム・ルーカー

製 作

 クリント・イーストウッド

 カレン・スピーゲル

脚 本

 ウィリアム・ゴールドマン

音 楽

 レニー・ニーハウス

 

ルーサー・ホイットニー:

 クリント・イーストウッド

リッチモンド大統領:

 ジーン・ハックマン

セス・フランク:

 エド・ハリス

ケイト・ホイットニー:

 ローラ・リニー

ビル・バートン:

 スコット・グレン

ティム・コリン:

 デニス・ヘイズバート

グロリア・ラッセル:

 ジュディ・デイヴィス

ウォルター・サリヴァン:

 E.G.マーシャル

クリスティー・サリヴァン:

 メローラ・ハーディン

サンディ・ロード:

 ケン・ウェルシュ

ローラ・サイモン:

 ペニー・ジョンソン

マイケル・マッカーティ:

 リチャード・ジェンキンズ

 

 

 さあ、ということで神様ジーン・ハックマンつながりのクジを引いての鑑賞となりましたよ。これ、ほんとクジ引いたの、「地獄の7人」を観たすぐあとでしたのでね、まあそういうことです。(参照:筆者注(映画レビューについて)

 

 ジーン・ハックマンが盟友クリント・イーストウッドと組むのは「許されざる者」に次いで2作目ということなのですけれども、同い年ですしね、よっぽどウマが合うのでしょうかね。もちろんお互いがお互いをリスペクトしてるってことは間違いないところですね。まあ、そのわりにはジーン・ハックマン、悪いヤツの役ですけどね、両作品とも。当時お互い67歳ですよ。元気です。

 

↑ご存じクリント・イーストウッド。

 

 この人は昔っから老け顔ですからね、67歳にしては若いな、とはなりませんけど、色気はすごいです。色気が服着て歩いてるみたいですね。

 

 本作では独り身のようで、ひとりで美術館行って絵を描いて、帰ってきて

 

↑こうしてひとり寂しく食事してる、なんて感じです。

 

 わたし、家族がいてよかった、って真剣に思ってしまいました。

 

 なんて言ってましたらクリント・イーストウッド、

 

↑泥棒の役でしたよ。

 

 しかもウデはそうとう良さそうで。

 

 ほうほう、こらおもろいやん、てなりました。

 

↑泥棒に入った家はなんか豪邸ですけど、

 

 どこに来たんですかね。

 

↑現金もたくさんです。

 

 現金のほかにも宝石とかやまほど袋に詰め込んでましたけど、こういうのいつも思うんですけどね、現金以外のものってどうやって処分するんですかね。いやいや、そら窃盗団みたいなのだったらわかりますよ。そういう処分する国際的なルートも持ってるのでしょうからね。でもクリント・イーストウッドはなんかひとりでやってるみたいじゃないですか。ちょっと心配になってしまいました。いや、ま、どうでもいいんですけどね。

 

 で、

 

↑神様ジーン・ハックマンの登場です!

 

 えと、クリント・イーストウッドと同い年ていうか、ジーン・ハックマンは同じ年1930年の早生まれですのでね、日本の学年でいったらジーン・ハックマンの方が1年上なんですよね。そう考えるとほんと、めっちゃ若々しいですね。頭のほうはお寒いですけど、まあこれは若い時からですからいいでしょう。


↑ベロチューしとるし。

 

↑しかもそのあと、こんなことまで。

 

 60歳のわたしなんかこんなことどころか、普通のチューだってとんとご無沙汰ですのにね、うらやましい限りです。まあ、とりあえずシャワー浴びてからにしろよ、とは思いましたけどね。

 

 えと、ここのシーン、どこぞの豪邸にクリント・イーストウッドが泥棒に入りましたら、そこへジーン・ハックマンがなにやら激カワを連れて戻ってきた、で、クリント・イーストウッドはあわてて奥の部屋に隠れた、というところです。

 

↑まあジーン・ハックマンにしては珍しいシーンではありますが。

 

 クリント・イーストウッドからのプレゼントなのでしょうか。

 

 なんて言ってましたらジーン・ハックマン、

 

↑豹変してこんなんなりました。

 

 ジーン・ハックマンはそうとうなSだったようで、プレイを強要したもんですからノーマルの激カワはそれを拒否、ジーン・ハックマン怒る、の流れです。

 

 現場はその後エスカレートしまして、

 

↑激カワクリスティー(メローラ・ハーディン)がこんなことするもんですから、

 

↑SPに撃たれる、の図です。

 

↑クリスティー、オワです。

 

↑スコット・グレンが殺ったのですね。

 

 いや、ていうかSPて、ジーン・ハックマンはいったい何者やねん、とはなりました。もちろん今では、本作でのジーン・ハックマンは大統領やし、というのはわかってますけど、公開当時はそういった情報は、なんとか予告編を見ないようにして仕入れてませんでしたので、ほんと、なんやなんや、ではありましたよ。近年はね、やっぱりインターネットで情報なんてすぐ手に入っちゃいますから、そういう驚きも味わえなくなっちゃってますからね、なんかやっぱり昔はよかったなあ、なんて思ってしまいました。それでも予告編は見ないようにしないとアカンのですけどね。

 

 さてその後、

 

↑グロリア(ジュディ・デイヴィス)も銃声を聞いてあわてて現れまして、

 

↑そりゃ潜んでるクリント・イーストウッドもこうなるわ、でありました。

 

 ここまで開始20分ですけど、何が何やらというバタバタで話が進んでます。あ、とは言ってももちろんイヤなバタバタではないです。畳みかけて、というほどでもないですけど、退屈しない程度に事が起こって、ということですから、さすが百戦錬磨のクリント・イーストウッド、お見事な演出やわと感嘆です。

 

↑われらが神は天国から地獄となりました。

 

 こんな情けないジーン・ハックマンも珍しいですよ。わたし、おもろすぎるわ、て言いました。

 

 その後お話はちょっとアクション的なものになりますね。

 

 SPが、激カワクリスティーがジーン・ハックマンを刺そうとして持っていたナイフを回収せずに落としていったんですよ。で、隠れてたクリント・イーストウッドはそれ(回収しなかったこと)を見てますからね、逃げる際に当然そのナイフを持って行く、と。まあこの時点でクリント・イーストウッドはそのナイフでどうこうしようとは考えてなかったと思うのですけれども、そこへグロリアが車に乗り込もうとしたときに、ナイフがないやん、て言いだしまして、あわててかの部屋の窓を見上げましたらクリント・イーストウッドの影に気づくわけですよ。で、ここからのチェイスがおもろかったですよ。いやいやクリントさんよ、67歳でしょ、あなた。どんだけ元気やねん、て。SPが必死で全力疾走してもまったく追いつきませんでしたからね。

 

 屋敷の窓からロープで逃げて、庭を疾走。で、その庭がまたこれ広いのなんの。

 

↑こんなとことか、

 

↑もうこれ森ん中やん、的な。

 

↑けっきょくクリント・イーストウッドは逃げおおせるわけですけれども、

 

 追ってきたSPは追いつけもしなかったのになんかドヤ顔で

 

↑だそうです。

 

 言うてる場合か、て突っ込んどきました。

 

↑おっ、エド・ハリス。

 

 刑事の役でしたね。激カワクリスティーを殺ったのは泥棒だと思ってるわけですから、ややこしくなりますよね。クリント・イーストウッドが手配されるわけですよ。なるほど、おもろいじゃないですか。

 

 こういう犯人のすり替えみたいな話はよくありますけど、本作は犯人も犯人でない人もいろんな職業の方ですからね、そらおもろいわけですよ。サスペンスなのにワクワクしちゃいますね。

 

↑わたしここでも、おっ、て言いましたよ、E.G.マーシャル。

 

 いや、クリスティーの旦那て。

 

↑エド・ハリスとE.G.マーシャルが会話してるとこですけど、

 

 わたし、ああ「クリープショー」で共演しとったな、て思いました。エピソードが違いますから実際からんではいなかったですけどね。

 

↑開始40分、ここでようやくジーン・ハックマンが大統領だということがわかりました。

 

 いや、ひっぱるねー、て思いましたけど、ひっぱりすぎやろ、とはなりました。観てるほうはほぼ予告編見てますから、みんな知ってますからね、実際は。だからこれだけひっぱるなら、予告編とかでも伏せりゃいいのに、ていうか伏せなアカンやろ、とは思いましたよ。

 

 さて。

 

 えと、事が起こったのは殺された激カワクリスティーのお家での出来事で、E.G.マーシャルはジーン・ハックマンにとっては父親のような存在だそうでして。いやはや、トコトン悪いヤツに仕上げられとりますな、神は。ここまでくると、おいおいクリント・イーストウッド、おまえほんまにジーン・ハックマンのことが好きなんか、て言いたくなってしまいますね。ま、クリントさんがジーン・ハックマンを好きだってのを聞いたこともないですけどね。

 

↑で、そのジーン・ハックマン大統領、

 

 たとえあの場面を見られていたとしても見てたのは泥棒やろ、証言されたとしてもだれが信じんねん、と謎の自信を持っとられますよ。悪い顔してますよね。映画に出てくる大統領ぽくはないですかね。

 

 まあ、こういう性格でないと大統領なんてやってられないのかもですけどね。トランプか、て思いましたよ。まあどっちかっていうと、日本の総理大臣のほうが近いような気もしますが。

 

 でもってその話を聞いてるグロリアは

 

↑わたし好きです。

 

↑エド・ハリスの相方、刑事ローラ・サイモン役のペニー・ジョンソンです。

 

 刑事は刑事でこの件をいろいろ検証しますけど、するとおかしなことがたくさん出てくるわけですよ。まず、銃で撃って殺してるんだけど、首を絞めたあとがあって、なんでやねん、て。首絞めといて銃で撃ったの、て。でもって銃弾は頭に一発と壁に一発あるんだけれど、壁の弾はなぜか持って帰ってて、そうなると持って帰ったほうの銃弾にはなんらかの持ち主を特定できる刻印があるんじゃないか、てことは泥棒は二人組だったんか?しかもその泥棒ときたら、こんな厳重なセキュリティを突破して侵入したのに帰るときは窓からロープたらしてそれで降りてるって。

 

 これね、全部なんかカスってるんですよね。だからこのギモンをひとつずつ解決していったら真相が解けちゃうんですよ。いやほんとおもろいじゃないですか。

 

 で、その後エド・ハリスがいろいろ調べまして、これほどの手口ができるのってクリント・イーストウッドしかおらへんねん、てなりました。何度も警察に捕まってますからね、クリントさんは。そうとうな前科者なわけですよ。で、そのエド・ハリスの説にペニー・ジョンソンも乗っかった、とまあそういうわけです。

 

 でもね、ここからがまたイキなんですけど、実はクリント・イーストウッドは退役軍人で、戦時中とてつもない数の勲章をもらってる、と。だから

 

↑人殺しはゼッタイにしないし、英雄を追いたくない、

 

 ってエドさんが言うわけですよ。

 

 もうわたし、シビれちゃいましたよ。

 

 そんな中、われらがジーン・ハックマンは

 

↑記者会見してます。

 

 親友の妻を殺した犯人をゼッタイに捕まえてやる、言うとられます。だから当然のようにそれを見ていたクリントさんは

 

↑激怒です。

 

 正義感に火がつきましたね。

 

 そこでクリント・イーストウッド、ホワイトハウスの見学者に紛れてグロリア宛てにナイフの写真を送りつけますよ。で、それを見た大統領側も激怒、とまあどっちもどうよ、て感じではありますけどね、戦闘開始の様相となりましたね。

 

 で、それまですっかりダメダメくんだと思っていたスコット・グレンですが、

 

↑やり手の殺し屋、みたいになりました。

 

 いや、SPちゃうん、て。警察にクリント・イーストウッドを捕まえさせて、そこを

 

↑もうひとりのSPティム(デニス・ヘイズバート)に狙撃させる、と。

 

 いやいや、終盤に向けて目が離せなくなってきましたね。ここまでもしっかりと観客の心をつかんでますからね、そこへきてのこの展開はもうトリハダもんですね。

 

 さらにE.G.マーシャルも

 

↑独自に殺し屋(リチャード・ジェンキンズ)を雇ってますから

 

 もうクリント・イーストウッドはほぼ詰みの状態ですよ。緊迫感も増してきましたよ。いいじゃないですか、このサスペンス感。ワクワクしっぱなしなわけです。

 

 警察はもうどうやらクリント・イーストウッドが殺したのではないと薄々感じているので、

 

↑クリントさんの娘のケイト(ローラ・リニー)に

 

↑お父さんを呼び出させましてね。

 

 もちろんそこは

 

↑このお方と

 

↑こやつが狙っている、と、そういうわけです。

 

 今日イチ、キンチョーしましたよ。ワクワクしながらキンチョーしてました。

 

 ただね、ザンネンだったのは、けっきょくここでは殺し屋さんもSPティムもミスるんですけど、そのミスりかたがちょっと弱かったなあ、というとこです。あまりにもな偶然、しかもその偶然がピンポイントでしたからね、都合よすぎました。もっとちゃんとした理由があったらよかったのに、と思ってしまいましたよ。なので、ここでひとつ減となりました。

 

 まあ、じゃあどうすりゃよかったんや、て言われてもわたしは困りますけどね。

 

↑このお方はこのお方で、「娘も殺れ」言うとられますよ。

 

 いやはや、トコトンですね。いくらなんでもちょっとやりすぎちゃうか、とは思いました。だって大統領でしょ?これじゃすっかり「黒の組織」です。わたし、いくらエンターテインメントとはいえ笑ってしまいました。

 

↑悪い顔してますよねー。

 

 ぞくぞくしてしまいました。あ、でもわたし、Mではないですけどね。この大統領のお相手にはなれませんね。

 

↑ケイトはこんなんなってしまいました。

 

 えと、なんやかやあってSPティムに崖から車ごと落とされたのですけれども、これまだ落とされる前にたまたまクリント・イーストウッドがエド・ハリスに電話しましてね、ケイトにはSPがついてるから大丈夫、とか聞いたんですよ。でもクリント・イーストウッドはそのSPこそが元凶だって知ってるわけですから、それはアカンぞ、娘の命がヤバい、てなりまして助けに行くんですね。ところがそれがですね、クリント・イーストウッドったら一直線に崖に向かったわけですよ。エド・ハリスだってケイトがどこへ行ったかなんて知らないじゃないですか。クリント・イーストウッドにはただ、SPがついてる、って言っただけですよ。なのにどうしてクリント・イーストウッドにこの崖の場所がわかったのか、そこがね、本作のゆいいつにして最大の落ち度でしたね。そこまでがよかっただけにザンネンですが、でもそこまでがよかっただけに、それほど大きなマイナスともならない、そんな感じでした。さきほどのひとつと合わせてマイナス2ですかね。

 

 ところでSPティムですが、

 

↑娘を殺されそうになった父親の逆鱗に触れました。

 

 そもそもこのシーン、瀕死のケイトにとどめを刺そうとSPティムが病院に忍び込んだところでしたからね。わたしがクリント・イーストウッドでも同じことしてますね。間違いないです。人殺しはしないと信じていたエドさんには申し訳ないですけど。

 

 さて、でクリント・イーストウッドはとうとう

 

↑E.G.マーシャルと接触して、すべてを話す、となりました。

 

 すべてを話されたほうのE.G.マーシャルの

 

↑この会見はとってもイキなことでありました。

 

↑この笑顔がとってもよかったです。

 

 ジーン・ハックマンは救われないですけどね。

 

 まあ、アメリカにとってはむちゃくちゃな話ですけれど、サスペンスとしてはめっちゃおもろかったです。ただこれ、殺ったほうが大統領でなかったらもっと現実味があったのに、とは思いましたね。大統領だからこそ映画になったのでしょうけれども、あまりにも現実離れしすぎてる、の感は否めないところです。もちろんそれがわたしの評価のマイナスにはならないですけどね。

 

 

今日の一言

「なんか頭の薄い人、いっぱい出てたな」

 

 

レビューさくいん

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