☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2005年 94min.
ネタバレ してます、もちろん。
敬称略
監督 イーライ・ロス
製作 クリス・ブリッグズ
脚本 イーライ・ロス
音楽 ネイサン・バー
パクストン:ジェイ・ヘルナンデス
ジョシュ:デレク・リチャードソン
オリー:エイゾール・グジョンソン
娼婦:ポーラ・ワイルド
オランダ人:ヤン・ブラサーク
アレックス:ルドミール・ブゴヴィ
ナターリア:バルバラ・ネデルヤーコヴァ
カナ:ジェニファー・リム
ユキ:Keiko Seiko
ヴァーラ:ヤナ・バブリチコヴァ
警官:ミロスラフ・タボルスキー
アメリカ人:リック・ホフマン
日本人:三池崇史
スプラッターだ、ということです。評価もよさそうでしたし、久々に骨のある映画か、とか思ってちょっぴりワクワクしながら役者とか調べてましたら、なんか「三池崇史」とか出てるじゃないですか。う~ん、て。一気にテンション下がりました。まあとりあえず、観てみましょう、ということで観始めました。そしたら……。
↑え、て。タランティーノじゃん、と。
調べた情報にはタランティーノは載ってませんでしたから、けっこう驚きましたけど、まあここでもう一回テンションが下がることになってしまいましたね。まあそれはわたしの個人的な意見なんですけどね。しかたないです。
↑そしたら案の定とでも言いましょうか……。
オープニングはこんなシーンばっかですよ。さすがタランティーノ、なわけです。わたしはこういうのはキライなんですよ。
アムステルダムはこんな街だから、とか言ってましたけど、オランダ政府から怒られたりはしないのかと若干不安にはなりましたが、タランティーノならいいのでしょうね、きっと。
↑こちらが主人公、左から、オリー、パクストン、ジョシュ、です。
スロバキアに着いたようですが、突然おどろおどろしい曲がホラーっぽく流れてきました。いやでもこれ、まだ3人がスロバキアに着いた、ってだけなんですよね。なんかね、音楽の使い方間違ってへんか、とは思いました。スロバキア政府に怒られそう案件ではありますよ。
↑えと、開始20分すぎてこんな感じです。
スプラッターどころか、ホラーの臭いすらしませんね。大丈夫なのでしょうか。まあ、ラストに差し掛かって畳みかける、てパターンなのでしょうけれども、わたしはいつも言うように、そんなんやったら最初っからやってくれたほうがよっぽど楽しめる、というもんですね。エロいシーンなんか余分にすぎないんですよ。ホラーにはエロがつきものなんて、それはもう遠い昔の話なわけです。ほんといつも言いますけど、ホラー映画にエロいシーンは不要なんですよ。どうしてそれがわからないのか、って思います。
↑Mr.ビーンやん、と思いました。
↑そしたらその直後、オリーは首だけになって出てきました。
やっとか、なんて色めき立ったものです。まあ、生首のわりにはそうとうな生体反応ありげではありましたけれどもね。
↑カナ、だそうですけど、日本人ではないですね。
ジェニファー・リムさんです。日系ですらなさそうで、やっぱり日本語はカタコトでした。
もうここらへんでとっくに30分すぎてますけどね、なんか「レストストップ デッドアヘッド」が頭をよぎります。不安だらけですよね。まったくイミわかりませんからね。
↑そしたらジョシュも捕まって、もうこれ「ソウ」やん、て思いました。
でも「ソウ」ほど激しいシーンは皆無だったりもするのです。中途半端感が満載なのですね。
↑突然ジョシュが叫びだしました。えっえっ、なんやなんや、て思ってましたら
↑こうでした。かかと、切れてます。
おお、やっとここからスプラッターになってくるのか、て思ったんですけどね、とりあえずここはこれで終わりました。いやこの映画、スプラッターなんですよね。まったく足りないんですよ、そういうのが。
↑パクストンは大きな声を出してます。写真ではそんなに怒鳴ってるようには見えませんけど、怒鳴ってました。
で、ここはバーかなんかなんですけどね、突然客の一人が叫ぶとバー全体がシーンとなる、なんてよくあるシーンなのですが、ただわたしこれいつも思うのは、なんでBGMまで止まっちゃうんですかね。映画の演出っていったって、おかしいもんはおかしいわけです。そんなことばっかりが気になってしまうほどおもしろくない、というわけですね。
↑三池崇史でてきました。唐突です。しかもセリフ一行ほど。なんで出てんねん、て。
まあその後はなんやかやあって、ジョシュも捕まって、でもうまいことやって逃げて、てなっていくんですけどね、実際こんなして逃げられるんか、とも思いますしね。もうなんか映画の本質に入っていけないのですよ。
スプラッターいうかもうめちゃくちゃですね。内容はまったくありませんし。内容がないスプラッターなんてもう、映画じゃないです。
↑そもそもですねパクストン、この時点でもう指が2本ないわけですよ。
でもまったく痛いそぶりを見せませんよ。ガマン強いにもホドがあるってもんじゃないですか。
↑で、普通の顔してパクストン逃げる、なわけですけれども。
後から考えたらここが一番キンチョーしたシーンだったかもしれないです。
で、でもそう簡単には逃げなくって、逃げてる最中にカナの声が聞こえたもんだからまた戻る、と。わたし、嘆息いたしました。早よ逃げろや、て。もうええやん、的な感情ですね。
↑カナはそうとうヒドイことになってましたけどね、
↑なんかもうちゃっちくって、うへえ、とか目をそらすなんてことは一切ないですね。
↑で、どう見ても二人とも、痛そうに見えません。
かたや、指が2本なくなってる、かたや片目をえぐりとられてる……。末期症状ですよ、いろんな意味で。
↑カナちゃん、こんななんですよ。
まあちゃっちいですけどね、メイク。「特殊」ではなさそうです。そもそも目が入ってた部分は空洞になったりはしないのか、って。
↑で、けっきょくカナちゃんは、自分の姿を鏡で見てしまい、あまりのことに電車に飛び込んで自死、ってなるんですけどね。
それをなんか居合わせたお客さんたちが我先にと見に行くんですよ。見に行くかフツー、っての。必死で走ってますからね。逃げてんじゃなくって見に行ってんですよ。もう、なんかむちゃくちゃなわけです。
↑で、パクストンが逆襲しました。
ここだけはなんかスッとしましたけど、ひょっとしたらホッとしたのかもしれないです。
まあ、★のつけようがないですね。「レストストップ デッドアヘッド」を観てなかったら、この映画が★-10だったかも、くらいです。
↑ラストです。やっぱこれ、痛くないんかなあ、でエンディングロールに突入したのでした。
今日の一言
「タランティーノの映画って、おもろいと思ったこと一回もないんやけど……」