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2006年 85min.

ネタバレ してもなんら影響ないです。

敬称略

 

 

監督 ジョン・シャイバン

製作総指揮 ジョン・シャイバン、ジェイムズ・ハーシュ

脚本 ジョン・シャイバン

音楽 ベアー・マクレアリー

 

ニコール:ジェイミー・アレクサンダー

ジェス:ジョーイ・メンディシーノ

ミカエル:ジョゼフ・ローレンス

謎の男:ニック・オレフィス

母:ダイアン・ルイス・サリンジャー

トレイシー:ディアンナ・ルッソ

父:マイケル・チルダーズ

 

 

 ホラーかな、サスペンスかな、スリラーかな?という感じで、下調べではジャンルも評価も様々でしたのですが、まあ85分だし観てみるか、ということで観始めました。ちなみに、スタッフもキャストも、誰一人知らないというのが不安でもあり、期待でもあり、ということだったのですけれどもね……。

 

 えと、主人公、なんですかね、ニコール(ジェイミー・アレクサンダー)がどうやら彼氏のジェス(ジョーイ・メンディシーノ)の車で家出して、たぶん題名から察するに「レストストップ」、すなわち「休憩所」、日本では昔で言うところの「ドライブイン」、今の「道の駅」でなにやらよからぬことが起こる、ということなのでしょうね。まあだいたい最初にそういう予想は立てられます。

 

↑ただこれ、予想通りこうして車で家から出ていくのですけれどもね、めちゃめちゃ遅いんですよ。

 

 観ててすぐそれが違和感になるくらい、とにかく遅い。たぶんわたしなら、歩いたほうが速いと思いますね。なんじゃこりゃ、って思わず突っ込みましたからね。

 

 で、まあもちろんずっとそんな調子ではなくって、普通に走り出しますが、なんかそっからの雰囲気がもうヘンです。とりあえずオープニングでは殺人事件めいたものはあったんですけどね、エロシーン付きで。でもそれだけで、あとは開始10分過ぎまでずっと車で走ってるんですよ。

 

↑ロードムービーかと思いましたね。

 

↑ここのシーンでは、「こんな道、地図に載ってない」、とか言ってるんですけど、マジかよ、って。

 

 今の時代そんなことあんのか、って。そもそもナビもないのか、と思って公開年見てみましたけど、2006年ですか。ナビ、ついてなかったんですかね。百歩譲ってついてなかったとしても、地図に載ってないことはないやろ、とは思いましたよ。まあでもアメリカのやることですからね。それはそうかもしれませんけどね。まあいいです。

 

 で、二人は二人で、やっぱりケンカします。家出をしての行く先は、彼氏のいとこの家に泊めてもらう、ということだったらしいですけど、なんかそのいとこの家が、奥さんが調子悪いからと泊めてもらえなくなってしまったそうでしてね。いやいやそこはそれ、ちゃんとしとけや、とは思いましたね。奥さんいる家に泊めてもらうなよ、的な。貧乏旅行かもしれませんけどね、て、あ、旅行じゃないのか、まあいいや、貧乏なのかもですが、家出して帰らないんでしょ?じゃあ居候じゃなくってちゃんと住むとこ決めとかなきゃ、って余分な心配をするハメになりましたよ。まあそれもこれも、映画自体がまったくおもしろくなくって、全然入り込めないからなんですけどね。

 

↑こちらがその二人なわけです。

 

 さて、そうこうしてようやく「レストストップ」にたどり着きましてね、トイレに行かなきゃならないですからね。で、ようやく事が起こるのか、と期待を持った11分過ぎなんですけれども、

 

↑ヘビが出るから小用は外でしたくないって言って入ったトイレがこれですわ。

 

 でもそれでもニコールはここでします。わたしはもうよっぽど外のほうがいいと思いましたね。

 

↑そうしてましたら17分過ぎ、ようやくこんなトラックなんかが出てきて。

 

 しかも運転手は映ってませんから、まあありがちとは言えようやくホラーっぽくなってくるんかな、となります。

 

 しかもニコールがトイレに入っている間にジェスはいなくなってしまい、その代わりにこのトラックがいるわけですよ。相変わらず顔は映りませんけど、この運転手が窓から彼氏のケータイを放り投げますしね。ほうほう、いよいよか、なわけです。

 

↑同じ「レストストップ」にあったこのトレーラーハウスも不気味ですよ。

 

 このトレーラーがなんなのかはよくわかりませんけど。

 

↑これでは歩いて戻ることもできませんしね。60マイル。

 

 1マイルが約1.609kmですね。高校の時の英語の先生に、「1(い).6(ろっ)0(ぽ)9(く)」つまり「いろっぽくて参る(マイル)」って覚えるんだぞ、って言われて、いまだにそれを実践しているわたしですが。

 

 あ、で、60マイルですから約100kmです。わたしだったら、だいたい1kmを10分で歩くので1000分、すなわち17時間ですか。歩けないことはないですかね。まあアメリカのこんな山道を17時間も歩くことのほうがよっぽどホラーな気もしますけど。

 

 ただですね、ちょっとだけホラー感はあったものの、じつはこれ30分近くなってもただそれだけなんですよ。上映時間85分で、エンドロールが5分とすれば正味で約80分。もう3分の1をとっくに過ぎてるんですね。そうです、もうおわかりですね。「長い」と、まあそういうわけです。ホラー映画の雰囲気を醸し出すはずの音楽も、まさか映画に合わせたわけではないのでしょうが、ずっとロードムービーっぽいですしね。いやいや、どうなんこれ、て感じになってきました。

 

↑酒なんか飲んでる場合ではないんです。

 

 これ、「レストストップ」の中なんですけどね、酒飲んどる場合か、って突っ込みましたからね。

 

↑で、寝ちゃったニコールは物音で目覚めて、外を見ましたら彼氏の車がありますね。

 

 ニコール、あわてて外へ出ていって彼氏の車に乗り込みますが、中は血まみれ、と。そしたら例の黄色のトラックが現れて。いやいや普通ならこれで風雲急を告げる的な感じになるのでしょうけれども、もうなにせここまでが長いし意味も分からないしで、ああそうですか、くらいにしかならないわけですよ。ニコールがね、叫ぶんです、「何がしたいの!」って。そらこっちのセリフやろ、という感じなわけです。

 

↑そしたらさっきのトレーラーが突然動き出します。

 

 それを見てニコール、あわててそのトレーラーに乗り込むの図、なんですけれども、いやいやこんな状況でそれはないやろ、てなりますよね。このトレーラーだってそうとう怪しいわけですよ。

 

 そしたら……。

 

↑そのトレーラーを運転するのがこのおっちゃんで、

 

↑このおばはんは、おっちゃんの奥さんなんでしょうか、

 

↑わけわからん双子もいて、こりゃもう「悪魔のいけにえやん」となりました。

 

 なんかね、オマージュ的なもんでもないみたいですしね、パクリというか、節操ないというか、要するにアイディアがないわけですよ。

 

↑こんなんもいますしね。

 

 もうここまででわたし、不快感しかなくなってきました。意味も分かんないです。ニコール、けっきょくこの「悪魔のいけにえ」一家に放り出されるんですけど、放り出された場所ってのがさっきからずっと出てきてる「レストストップ」なわけでしてね。これトレーラー、どこ走っとったんや、てなるじゃないですか。

 

↑でニコール、仕方ないからトイレに入りますね。

 

 もうなんかほんとに、トイレ好きやなあこの映画、くらいにしかなりません。普通に便器に座ってますしね、あんなに汚かったのに。ヘビのほうがよっぽどいいと、わたしここでまた思いましたよ。それどころか、

 

↑こうしてなんか意味の分からない色をした水を、臭そうな汚いタンクにためましてね、手を洗うのもどうかと思うのに、

 

↑その手で口ふくんですよ。汚すぎるでしょ、これ。

 

 なんなら汚物まみれなんじゃないんですか、このタンクだって。わたし「うへっ」て言いました。

 

↑そしたら今度はそのトイレにニューキャラ出現です。

 

 トレイシーだそうですけどね、「わたしいつからここに?」って言ってましたよ。それはもうすっかり、こっちのセリフなわけです。爆笑案件ですね。

 

 このあとこの二人、このトイレでしばらく話をするんですけどね、わたしもう汚いしかなくなってしまってまして、会話はまったく入ってこないという体たらくでありました。

 

 さて、そうこうしてますと、いよいよ黄色いトラックの男が現れまして、このトイレのドアを開けようとしだしますね。それにつっかい棒で必死で抵抗するニコール。でももう今さら感なんです。どうでもよくなってきてますからね、こっちは。それよりもこの汚いのなんとかしてくれんか、てなもんなわけです。長いですしね。すっかり眠くなってますよ。

 

↑そしたら突然トレイシーが血を吐きます。

 

 突然ですよ。なんの脈絡もないですね。まあそういう映画なんでしょうけどね。意味を求めちゃダメなんでしょう、きっと。でもこれ、吐いて出る血の量ではないですよね。で、あわててニコール外へ出て、もうその時点では黄色いトラックの男はいないのですけれども、なんか薬でも取りに行ったんでしたっけね、ニコール戻ってきたら、トレイシーはいなくなってて、しかも血だまりもない、なんてことになってました。

 

 いやいや待ってくれ、と。ひょっとしてこれ全部ニコールの妄想なん?え、夢オチ?てわたしパニックですよ。もうやめてくれ、なわけです。

 

↑で、ニコール、こわれました。

 

 案の定、ですね。こわれオチなんでしょうか。それもやめて、ですけどね。とりあえず眠いです。

 

↑そしたら警官来ました。

 

 なんでしたっけね、なんかケータイで呼んだんでしたっけ。それならそれでケータイはどうなったんや、ですけど、もう覚えてすらいません。ちなみにこの警官も、怪しさ満載ではありました。でも、

 

↑轢かれました。

 

 まあ、ありがちですね。まったくもって怖くないです。

 

↑その後負傷した警官を「レストストップ」に運びますけど、

 

 その後ずっと家族の話をしてます。5分近く話してたんじゃないですかね。なんかの時間稼ぎなのでしょうか。もうほんとやめてくれ、です。

 

↑そしたらまた突然あの黄色いトラックの男が襲ってきまして、ニコール、とうとう指を食いちぎられました。

 

 あーあ、です。そんな感想しかないですね。

 

↑で、また黄色いトラックの男はどっかに行ってしまいまして、二人の時間がやってきます。

 

 その間この警官はずっとしゃべってんですけどね、いやいや、て。あんな轢かれ方をしてまだ生きているってのもそうなんですけど、なによりようしゃべるなあこいつ、って。元気やん、てなるわけですよ。拳銃の撃ち方をレクチャーしたりもしてましたね。それ、もっと早よやってたらよかったんちゃうの、と一瞬思いましたけど、もうどうでもいいです。

 

 で、やっぱりというかなんというか、この警官もいなくなりました。

 

 いやはやこれ、いったいどうやって終わらすん、て心配になってきました。まさか全部ニコールの妄想だったとかはないだろうな、と、そっちのが怖いわけです。

 

 で、ラスト。やっぱり、なんじゃこれ、でした。

 

 けっきょく、まったくイミわかりませんでした。怖くなく、長くて、イミわからない、の三重苦。

 

 ニコールが見た、トレイシーと警官は何だったんですかね。そもそも、黄色いトラックが実在したのかすらあいまいのまま終わってしまいました。トレーラーのあの「悪魔のいけにえ」一家がすべての元凶なのでしょうか。でも、それならそれで、やっぱりじゃあニコールが見ていたのは何、てなりますよね。負の無限ループです。まあ、考えるだけムダなのでしょう、きっと。くだらなさすぎる、ということです。

 

 えとこれ、いろんなレビューをあとから読んでみたんですけど、評価を高くつけている人のレビュー読んでもまったく共感できませんでした。なかには、「DVDのエンディング集を観るとこの映画がどんなジャンルの映画なのか肚落ちする」、なんてのもあってわたし観てみましたけどね、やっぱりなにもわかりませんでした。わたしが悪いんですかね。

 

↑これがエンドロール終わってのラストシーンです。

 

 あまりに駄作です。駄作中の駄作。観る価値はありません。時間のムダです。つけられず、マイナス10点ということで。

 

 

今日の一言

「もうひとつのエンディング集、3パターンもあったけど、どれもどうでもいいわ」

 

 

レビュー さくいん