わたし、親族経営が嫌で

この25年間、ほとんど親族は入れませんでした。

 

 

親族って良いも悪いも

大きくどちらかに振れるからです。

夫婦で経営に携わるなんてもってのほかです。

 

 

わたしは小さい頃から

父親が会社を経営していたので

 

 

「社長の息子」っていう事で

保育園の頃から父の会社の社員の方から

敬語で呼ばれていました。

 

 

それが心からイヤでした。

小学校の文集で将来の夢は

「父親の跡と継がないこと」

 

 

って書かれていました。

そのぐらいイヤでした。

 

 

いま思えば、父が死ぬ気で作った会社に対して

失礼極まりないです。

 

 

言いたいのは、親族や家族、子供っていうだけで

意図せずとも「忖度される」っていう点です。

 

 

これが大人になり実際に経営をする。

っていうことになると

 

 

何をすれど「社長の息子だから」

社長の親戚だから。社長の甥っ子だから、社長の知り合いだから・・・・

 

 

ってことで、同じ事をやったとして

必ず言われます。

 

 

だからこそ、親族経営はしたくない。

ですが、信用できるのも親族です。

 

 

ちゃんとした「忖度ではない線引き」がお互いでできれば

その信頼関係は強固になります。

 

 

私は、創業時からず〜っとそれを考えていて

みたのクリエイトにも親族を入れたこともありますが

「あえて」普通の人より厳しくしてきした。

 

 

なんで俺だけ?なんで私だけ?

と思ったはずです。

 

 

それは「社長の○○だから」って

後ろ指を刺されないように

 

 

「は??親族??そんなの関係ない。

だから皆んなも同じく接しろ」

 

 

っていう意思を社内に対して示したかったから。です。

それはお互いのために。

 

 

 

 

 

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ですが、規模が大きくなってきたり

グループ会社にしたり、距離が離れて行くと

 

 

第三者を介して意思疎通をする事が多くなるので

一度、ボタンを掛け違えると、その不信感が

どんどん大きくなっていきます。

 

 

その「大きくなっていく」スピードや

その誤解の大きさが、親族だとより早く、より大きくなります。

 

 

それは実際の経験としても

他社さんを数多くみても

100%全ての会社が起こります。

 

 

これ100%なんです。

「そういう問題が起こる事が多い」

ではなく

 

 

親族がいる企業は

100%起こります。

 

 

だからこそ

親族経営は特に難しい。

 

 

私はここで

改めて断言しておきます。

 

 

親族とか家族とか仕事には

一切、全く、関係ありません。

 

 

私が、何かを安くしろ、何を差し置いても優先しろ

無償にしろ、そっちが責任とれ・・・・など

 

 

およそ、通常の企業関係や人間関係ではなく

親族だからそれをやるべきだ。的な行動や言動、指示

忖度は、一切しません。

 

 

それをやると、必ず組織は破綻します。

そんな事、やるわけない。

 

 

どこかの伝達で、そういう誤解されるのが

とても辛い。

 

 

全く意図してないし

お互いがよりよくなるように・・・・

と考えても、なぜがどこかで行き違う。

 

 

それがいま1番キツい。

 

 

もし、私がそのような公私混同や

会社の私物化をするなら

 

 

私は全ての会社を辞めますし

辞めた方がいいですし

そんな事をしていたら25年も続きません。

 

 

以前も設備投資が無償になったりしましたが

わたしもなぜそうなった??誰の指示よ??

 

 

と疑問で、その後

理由が分かりましたが

 

 

関係者の方々に

二度とこのような事がないように。と

 

 

私の意思を何度も何度も

社内外に伝えました。

 

 

もう一度言いますが

グループ会社だからとか

親族だからとか

 

 

そういう事は一切関係ありません。

それは親族全員が同じ認識でないといけない。

 

 

お互いがリスペクトを持って

「精度の高いプロ仕事」として協力すべきです。

 

 

なので、金額交渉でも

なんの交渉でも、普通の企業同士と同じで

プロ同士としてやるべきで、そこに忖度も何もいらない。

 

 

プロ同士で

お互いのメリット、デメリットを加味し

 

 

時には譲歩しながら

時には攻めながら

 

 

条件が合わないなら

仕事としてお互い断ればいい。

 

 

そこに忖度も何もいらない。

 

 

親族経営っていうのは

とても難しいですが

 

 

しっかり関係性を築いていけば

非常に強固なものになると信じています。