M&Aのご相談があります。

 

 

私も売却側としてめちゃくちゃ困難な

M&Aをやってきたので、今なら負けませんが

あの頃のバカな自分にうんざりします。

 

 

外食企業のM&Aには一つの指標みたいなものがあって

EBITDAの何倍か?が議論されます。

 

 

まぁめちゃくちゃ簡単に端折ると

減価償却を差し戻した

1年間に生み出すキャッシュフロー(現金)の何倍で買うか?

ってことです。

 

 

外食企業の一つの指標は

3倍〜5倍と言われており

 

 

1年間に1億の現預金を生み出すなら

3億〜5億で売って

 

 

1年間に10億の現預金を生むなら

30億〜50億。ってことです。

 

 

ここが問題なんです。

この指標が。

 

 

3〜5倍の中で

1番高く売れれば…

と思うでしょう。



そりゃ普通のデューデリ(企業査定)すれば

そのぐらいになる確率が高いのは確か。

 

 

常識ではそうですが

あくまでただの指標。

 

 

何も知らないで挑むと

弱みを突かれて

どんどん下がるだけ下がっていきます。

 

 

例えば設備が古いから

設備投資必要ですね。

なので、この額減らします。

 

 

例えば、人事や店舗契約事項に

微小な穴があって、法務リスクがあるので

これだけの額減らしますね。

 

 

って感じ。

 

 

それを「しょうがない…」

って、知らないと思ってしまうのですが。

 

 

本来の企業価値は

数字に表れない将来的な利益も

加味しないとフェアじゃない。



でも普通

買い手はそれをやらない。



売り手が自社の企業の将来性や拡張性

人間力や商品力などを証明しないと

将来の価値を目減りさせて売ってしまう事になります。

 

 

ある人がこんな事を言ってました。

 

 

「売上」は社会への影響の大きさ

「利益」は社会に創り出した価値の大きさ

「時価総額」は社会からの期待の大きさ

 

 

まさにコレ。



上場していなくても

「時価総額相当」で売らないといけない。

 


・・・・話が長くなりました。



要するに今の価値はデューデリで分かる。

買い手側はその額より下で買おうとする。



でも、そもそも売り手側は

将来生み出す価値の評価を示さないといけない。



うちにはこんな強みがあって

将来的にこうなる価値がありますよ。

つって。



その将来の価値(期待値)と

今の価値を足した額が適正売却額。



それを知らないと

一般的なEBITDAの3倍とか5倍とかの

指標通りになってしまうから気をつけて。



しかも買い手は、その将来性を知ってても

あえて足元の評価で価値を算出するのが心情なので

しっかりそれも分かった上で交渉することが大事。



そんな話をいましてます。

 

 


 

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非常に面白い映画でした。

 

 

中国「清」時代、実際の史実を元に

謎を解明する、大スペクタクルミステリーです。

 

 

なんか凄いです。

これ以上いうとネタバレになるので・・・・

 

 

とにかく絶対みた方がいい

良作中の良作です。