先日は原価会議。
原価をいかにコントロールするか?です。
原価の要は「発注」にあって
コントロールするには「在庫」が最も重要。
一番のベストは前日の売上に対して
無くなった分を発注する仕組みを取り入れることが必要で
店舗からの発注より、本部一括で発注管理した方がいいと思います。
でも、中小企業だとそのシステム費用や
仕組みを回すスキルが足りないので
ほとんどの店舗は
店長や社員が感覚で発注していると思います。
じゃ、その中でどうコントロールするか?
ですが。
ここ最近のある店舗で
2週間で原価を4%下げた事例があります。
仕組みも入れてなくシステムもなく
感覚で発注していて、メニューも全く変えてないのに。
です。
発注者の感覚はそのままで
その感覚を適正発注量に合わせる為には・・・・
発注者の感覚を定数とし
それがどのくらい適正量とズレているのか?を
変数で掛けるわけです。
発注者の感覚(定数)×適正量になる数量(変数)
具体的に言うと
発注者の感覚はそのままでOK.
でも在庫は常に多かった。
なので、感覚に0.7をかけて常に発注してもらいました。
例えば、10キロの肉を発注するなら
0.7掛けて7キロ発注するわけです。
なぜなら、7キロが適正発注量だから。です。
人の感覚はすぐに変えることは難しく
その感覚は、その人だけの「定数」で
それは変えず。
その定数に何%をかければ
適正量になるのか?を決めるだけ。
その定数は人によって違うので
発注者が変われば、その人固有の定数(感覚)に応じた
変数をかければ適正量になります。
これをやった結果
2週間で4%も原価が下がりました。
下手に色々やるより
発注者特有の定数に合わせて変数をかけた方が早い。
なので、変数を発注者によって変え
着地の発注量を一定にする。
マンパワーですら変数で一定にする。
もちろん、仕組みやDXを活用した方がいいですが
個人店や少数店舗だと、その効果より
手間も費用もかかる事が多いかなと思います。
それらは一見するとカッコいいですし
やってる感は出ますが、店舗数が多くない限り
結局遠回り。
「マンパワーで回す仕組み」
を作る事も選択肢の一つ。
っていう会議です。