「筑波大学が、海外に分校を作りました!」
本日の日経新聞に、この関連記事が載っています。日本の大学が海外の大学を誘致するということは、今までにありましたが、日本の大学が海外に分校を作るという発想はあったでしょうか?筑波大学のマーケティングのすばらしさを感じます。その記事をちょっとご覧ください。
この記事では、筑波大学がマレーシアで分校を作って、日本の学位を出すということです。いままでなら、少子化でいかにして高校3年生を多く獲得するかに頭を悩ませてきたのですが、それを海外の高校生に求めた点は、非常に評価したいと思います。そして、海外かぶれの日本の大学の中にあって、日本の学位を出すことで、筑波大学の自信を感じます。
「マーケットは、日本国内だけではなく、海外にもある。」
つまり、今までなら、日本に直接留学希望する外国人高校生を集める方法でしたが、現地で分校を作って、そこで集客するという方法を取ったのです。私も考えなかったことです。斬新なやり方だと思います。そして、現地の大学のキャンパス内の施設を借りて授業を行うことで、コスト面で費用を安く抑えることが出来ます。この点は、TUJと同じです。
現役の日本の高校3年生ではなく、日本に学びたい外国居住の高校3年生を、こちらから出向いて確保する手法は、これからも評価できる方法だと思います。
日本の私立大学が、付属や系列の高校として増やしながら、内部進学で学生を確保するやり方や、付属高校を持たない大学では、2科目受験で、年内入試をすることで学生を確保する方法が、どんどんと全国の大学に広がっています。そうすることで、さらに学生の学力の低下を促す結果になりはしないかと、私には疑問が起こります。
「どんな環境であろうと、絶対に教育の質を落とさない。」
これが、本来の教育機関の在り方だと思っています。テンプル大学ジャパンが、昭和の時代に辛酸をなめて来たことを思い出すと、頭が下がります。
「大学に入学してから、急に学力が下がり始めて、そのまま卒業式を迎える。」
こんなことにならないように、進学先の大学は慎重にお決めください。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
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