「今年から、昭和女子大学の一人勝ちかも知れません。」
昨日の読売新聞に、昭和女子大学のキャンパスに、テンプル大学が引っ越してくる旨の広告が掲載されました。
この9月に、昭和女子大学のキャンパスに、アメリカの州立大学であるテンプル大学ジャパンが移転します。
これにより、同じキャンパスで、日米の教育が同時に受けられるのです。そして、「ダブル・デグリー(2つの学位)」の取得が可能になります。
また、テンプル大学ジャパンには、法律大学院と経営大学院と教育大学院があって、昭和女子大学を卒業した後で、テンプル大学の大学院で学ぶのも可能なのです。
日本にいながら、アメリカの大学の学位を取れることのメリットは、大きいです。
アメリカ本土の大学の授業料が高騰している関係で、簡単に学位留学ができなくなってきました。しかしながら、この昭和女子大学とテンプル大学ジャパンのジョイントで、優秀な日本人の大学生が、日本にいながら、アメリカの教育を受けることができます。
昭和女子大学の坂東学長の「先見の明」を高く評価したいです。
日本の大学のグローバル化は、とても時間がかかります。その中で、このように、テンプル大学ジャパンを同じキャンパスに誘致することに、大きなビジネスチャンスを感じます。
テンプル大学ジャパンへの留学生が増えることで、同じキャンパス内の昭和女子大学の国際性が高まります。そして、昭和女子大学の人気に火がつきます。また、テンプル大学ジャパンの留学生も、日本の文化や商習慣をキャンパス内で学ぶことができるので、その経験が日本での就活に有利に働きます。
このジョイントを、どうして他の大学ができなかったかを考えていただきたいです。
日本の大学教育で、最もニーズの高い「グローバル人材教育」を本格的にキャンパス内でできるのは、秋田の国際教養大学と立命館アジア太平洋大学と昭和女子大学くらいだと思います。
その他の大学は、正直言って、海外の大学との提携で、丸投げの形を取っています。留学させることで、「グローバル社会に適応できる人材教育」だとうたっているのです。
昭和女子大学では、新たに「会計ファイナンス学科」を設けていますが、このテンプル大学ジャパンとのジョイントのおかげで、「米国公認会計士試験」受験に必要な会計学の単位を、昭和女子大学とテンプル大学ジャパンの両方のプログラムの中で、取得できる形になります。
つまり、米国公認会計士試験の準備が、キャンパス内で可能となるのです。これも大きなメリットです。この資格は、特に女性に取って頂きたいオススメすべき内容です。
会計の世界では、女性が男性と互角に戦えて、同じ年収の取れる機会が提供されます。
昭和女子大学は、女子大学としての地位の向上や国際性の豊かさを歌いながら、日本の大学の国際性をリードする立場になると思っています。
これだけの準備をしてきた昭和女子大学は、坂東学長が、官僚出身であり、先見の明があるからだと思っています。
変化を嫌う日本人の大学教授の中で、いち早く「大学のグローバル化」に目をつけて、実際に数歩先を行く昭和女子大学の将来は明るいと思っています。
久々に感じた有言実行の「スピード感」です。
これからが楽しみです。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございます。
感謝