受験、就活、仕事…積み重ね信じ“壁”を乗り越えろ! | ブログを使い1日30分でできるエクササイズ研究日記

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受験、就活、仕事…積み重ね信じ“壁”を乗り越えろ!
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元体操(アテネ五輪金メダリスト)の米田功さん(写真:夕刊フジ)
【BOOK】米田功さん著「見えない壁を壊す!」光文社

 2004年のアテネ五輪男子体操団体。28年ぶりに日本に金メダルをもたらした際、キャプテンを務めたのが米田功さんだった。強烈なプレッシャーに打ち勝ってきた経験と学術的に裏打ちされた独自の運動理論は、私たちも直面する壁を乗り越える55の方法として結実した。就活で、恋愛の告白で…「見えない壁」を壊して、アスリートでなくても夢を叶えられる内容が満載である。(文・佐竹修仁 写真・瀧誠四郎)

 --度重なるケガから北京五輪には出場できず引退。セカンドステージを「メンタルトレーナー」として歩まれている。お見事ですね

 「現役時代から、技術より考え方だと思ってました。体操はメンタル面や心理学に学ぶことが多く、そのため引退してからロンドンまでの4年間は充実したものになりました」

 --メンタル面への関心は

 「アテネ(2004年)に出場する前後くらいから。それまでは、人の意見に耳を貸すなど考えもしなかった。でも、出場できると信じていたシドニー(2000年)に出られなかったことで、変わりました。マイナスだと思う体験でも、後になってプラスとなることがわかったんです」

 --自分を肯定する力、肯定力なんですね

 「肯定力が強い人は、プレッシャーは自分だけでなく、誰にでも襲いかかるものと割り切ることができる。肯定力を高めるためには、なにかをただひたすら積み重ねていくこと。たとえば掃除でもいい。1カ月間やり続ければ、達成できたという肯定感が得られます」

 --それを助けるのがメンタルトレーナー

 「存在を認め、価値を見いだしてくれる人こそ、肯定力を高めてくれる人。そんな人が近くにいればいいですからね」

 --本で言いたかったことは?

 「金メダリストも普通の人と同じで、失敗したらヘコむし、不安もプレッシャーもある。験も担ぐし、モノで釣られることもある。しかし、積み重ねだけは忘れなかった、そしてやるべきことをやってきたということを感じてほしい」

 --験を担いだほう?

 「いっぱい担いでいました(笑)。競技開始直前に会場で大の字に寝るクセも、いい成績につながった経験があるからなんです」

 --でもやはり金メダリストは雲の上の人

 「そう思うことが、見えない壁なんです。僕だって、イチロー選手はすごいな、と。そんな僕も後輩には同じように思われている。人を見たときにどうしても比べてしまい、自分には能力がない、そんなにできないと。でも自分のやるべきことは目の前にある。それをやるだけで夢に近づきます」

 --今後は?

 「トップに行けない人は、『根性がない』『優しすぎる』と落とされてしまう。なぜそうなったのか話を聞いて、それを納得してもらう。それが僕のカウンセリング法です。選手は一度、真ん中、つまり平均レベルから落ちると目標に向けて頑張れない。だからまず真ん中まで戻す必要があり、こういうときは話を聞くに限る。でもじつはこれって指導者が一番苦手なこと。指導者も学ばなくてはいけません」

 アスリートにとって4年ごとのオリンピックは、人生を左右する大舞台。2000年のシドニーと08年北京は落選、04年アテネでは金メダル。頂点と挫折から導き出されたメンタル力向上の秘訣を、55の「米田式メンタルメソッド」としてわかりやすく解説した。

 受験、就活、仕事、結婚…目標や夢の実現に向けて頑張ろうとするとき、突如として現れるのが「壁」。このほとんどは、理想とのギャップや他者との比較などで生じる。つまり自分が勝手に作り出したものだ。

 メンタルトレーニングが、トップアスリートだけのためにあるのではないと気づかされる。

 よねだ いさお 1977年生まれ。元体操選手。2004年のアテネ五輪で、キャプテンとして男子チームを金メダルに導いた。種目別の鉄棒でも銅メダル。08年の引退後はメンタルトレーニングを一から学び、トレーナーの資格を得る。現在は浮世満理子氏が主宰する「アイデアニューマンサポート」で講師を務める。

 ◆編集後記

 来年のロンドン五輪を占う世界体操が16日まで東京で行われた。米田さんは中継したフジテレビの解説者として活躍。ロンドンでのメダル予想をしてもらうと、「内村(航平)君を筆頭に、素晴らしいスキルを持っている。団体と個人、種目別で、男子は5、6個のメダルが獲れそう。期待大です」。

 体操ニッポンの未来を担う子供たちを育てようと、11月に横浜市港南区に「米田功体操教室」を開設する。「大人になったとき、体操をやっていた経験が何かの糧になるようなクラブにしたい」と語る。入会など詳しくはHP(http://www.cartwheel.jp)で。


「この記事の著作権は夕刊フジに帰属します。」


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