今、非常に問題となっております、新国立競技場建設問題ですが、昨年11月の時点では、明確に1380億円という回答を頂いています。いつの間に建設費がこんなに膨らんだのか。。その理由をはっきりさせなければなりません。

また、建設後の維持費が35億円を見込んでいるのに対し、収益予想が38億円で黒字なんて答えて頂いていますが、果たして維持費が35億円でとどまるのか?
また、38億円もの収益を得ることができるのは国立競技場に「屋根」があるから、という答弁を頂いており、建設費の増大の観点からも益々不安になってきます。

時間が少なすぎて突っ込み切らなかったのが残念ですが、我ながら良い質問だったと思います(自画自賛、すみません)。

ぜひ現職の国会議員の皆さま、この国立競技場の建設費の問題、どうかもっと突っ込んで下さい。。。


前衆議院議員 三谷英弘


≪平成26年11月11日 文部科学・内閣連合審査会≫

https://www.youtube.com/watch?v=Qv0iiFKYSog




≪以下、参考のため、その際の議事録を載せます。≫



○西川委員長 次に、三谷英弘君。

○三谷委員 みんなの党の三谷英弘です。

 本日、こちら文部科学委員会及び内閣委員会の連合審査会、質問の時間をいただきまして、まことにありがとうございます。

 それでは、時間も七分と限られておりますので、質問に入らせていただきます。

 まず、これは事実認識ということでございますけれども、オリンピック、IOCが特に重要視するこのレガシーとは一体何でしょうか。

○久保政府参考人 レガシーといいますのはいろいろな角度から捉えることができますけれども、端的に、今、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会で検討いたしておりまして、来年二月の大会基本計画に載せていく、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックを契機としてつくり出して、それを後世の方々に伝えていくものということだと思っております。

○三谷委員 そうなんです。後世にしっかりとポジティブなものとして残し伝えていくもの、このレガシーというものをどのように今回の二〇二〇年の東京オリンピックにおいて理解をしていくのかというのが非常に重要なことではないかというふうに考えております。

 その中で少し質問させていただきますけれども、今回、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックにおいて、国家予算というものを主に使われるのはどちらになるでしょうか、お答えください。

○久保政府参考人 予算という意味では、東京オリンピック・パラリンピックの実現のための施設、国立競技場の整備、選手がたくさんメダルをとれるようにするための選手強化費用、日本国じゅうでスポーツが盛んになりますためのさまざまな予算、こういった点がオリンピック・パラリンピックに合わせまして使われるところじゃないかと考えております。

○三谷委員 先日、九月の終わりのことになりますけれども、自民党の行政改革推進本部という中で文部科学省及びJSCとの間で意見交換が行われたというふうにこちら伺っておりますけれども、その際に、今回の国立競技場の建設に要する費用、場合によっては二千億円を超えるような可能性もあるというふうな話を聞いております。この国立競技場の建設というものに今幾ら予定をしておりまして、その中で国が抱える、負うべき費用が幾らか、そしてその後の年間維持費は幾らというふうに今見積もられているか、この三点についてお答えください。

○久保政府参考人 国立競技場の総事業費につきましては、概算で、現時点では競技場建設費が約千三百八十八億、周辺整備費が約二百三十七億の、合計千六百二十五億円を見込んでございます。

 今御質問の、このうち国費をどれぐらいかけるか、中には東京都にも負担を要請しているところでございまして、さらにサッカーくじの売り上げの中から幾らか支出するように法律改正をしていただいたところでございますけれども、その案分につきまして、今後具体的に詰めていくことになると思います。

 また、建設の維持費につきましては、スポーツ大会やコンサートなどのイベントの事業による運営収入により賄うことといたしておりまして、独立行政法人日本スポーツ振興センターが本年八月に公表いたしました収支計画の見通しによりますれば、年間約三億円の黒字、収入が約三十八億円、支出が三十五億円、約三億円の黒字と試算しているところでございます。

○三谷委員 今、三億円の黒字というふうな話が、実際それが本当にお手盛りじゃないかどうか。今の国立競技場の年間の維持費は大体五億円から七億円というふうに伺っておりまして、その収入を今の七倍、八倍ぐらいに果たして本当にふやすことができるのか、これはもう明らかにお手盛りじゃないかというふうに思っております。

 その中で、もう時間も限られておりますので、まずは文部科学大臣といいますかこの担当大臣に、レガシーという意味で負の遺産を残さないというようなことで、今の競技場の建設というものに対してのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○下村国務大臣 今御指摘のように、二〇二〇年オリンピック・パラリンピックは、ぜひハード、ソフトを含めたレガシーを残していきたい、国内だけではなく、世界に対するアピールできるレガシーを残してまいりたいと思います。

 そして、今、そんなに収益が上がって黒字になるのかという話がありましたが、今まで国立競技場は、屋根がないということで周辺の騒音問題がありまして、コンサート等は年一回程度しかできなかった。これを、仮設の屋根をつくることによってコンサートが今度できるようになります。こういう文化イベント等を行うことによって、運営収入等、収益が出ることによって年間三億程度の黒字になる。これは決して無理な数字ではなくて、十分ペイできるようなことができるんだろうというふうに思いますし、しっかりとしたレガシーをつくってまいりたいと思います。

○三谷委員 ありがとうございます。

 それから、時間が限られておりますので、官房長官に一点だけ質問させていただきます。

 専従のオリンピック・パラリンピック担当大臣をこのたび新しく新設されるということでございますけれども、この中で、果たして、先ほども近藤委員の質問にもありましたとおり、どこまでの役割を持って、どれぐらいの仕事ができるのかというところにも一つ疑問はあるんです。

 我々みんなの党といたしましては、官僚組織のあり方ということで、今回の担当大臣というものをつくる、そして今、オリパラ推進本部というものを何か下につくられるということでございますけれども、この推進本部を、オリンピック・パラリンピック推進庁ですとか、そういった省、庁に格上げをしてそういったものを常設化するということがお考えにあるのか、ないのか。これは、ぜひともやっていただきたくないということなんですけれども、この点について官房長官のお考えを伺いたいと思います。

○菅国務大臣 考えていません。

○三谷委員 ありがとうございます。もう今ので結構でございます。

 行政庁のあり方というものについても、しっかりと我々みんなの党として目を光らせていきたいというふうに考えております。引き続きよろしくお願いします。

 ありがとうございました。