皆さま、こんにちは。

臨時国会における、いくつかの議論についてピックアップしていきたいと思います。

今国会の序盤のヤマは、汚染水対策でした。

あのオリンピック招致のプレゼンにおいて、安倍首相が言い放った、"Let me assure you the situation is under control!"との言葉。さすがにあれはないだろう、ということで、この問題が様々な形で議論になりました。


【閉会中審査】
まず、9月27日及び30日に、臨時国会開会前でしたが、閉会中審査が行われました。
当方の担当は9月27日。東京電力の廣瀬社長を参考人として招致して、原発の実際について様々な角度から質問を致しました。

中でも、柏崎刈羽原発の安全審査が申請されたばかりだったため、フィルター付ベントの設置を含め、泉田新潟県知事と廣瀬社長との協議の内容を含め、諸々質問致しました。


【福島第一原発視察】
その後、10月11日、みんなの党の国会議員有志で、福島第一原発の視察を行いました。

僅か一日、出発朝6時、戻りが夜9時の強行軍でしたが、百聞は一見にしかず。
実際に行ってみると、現在の対応の進捗状況を理解できただけでなく、いかに津波の脅威に脆弱なつくりになっていたことや、現場の作業員が生命を危険にさらして暑い中作業を続けていらっしゃることなどを体感することができ、この問題の根深さを改めて痛感することになりました。

なお、当日の被爆総量は、僅か数時間の活動で0.3ミリシーベルト。
身体を危険に曝すとはどういうことか、改めて考え直す良い機会になりました。


【経産委員会質疑】
そして、いよいよ臨時国会が開幕した後の最初の経済産業委員会において、再び汚染水問題について追及しました。

この日の質疑において、港湾内の放射性物質はイオン化しているので、海水と同じ挙動を示すこと、そして港湾内の水は一日50%入れ替わることを改めて確認致しました。

残念ながら余り注目されていませんが、このことは以下の点で本当に大きな意味を有しています。

・今もなお放射性物質は港湾内に流れ続けている。
・港湾内に流れ出た放射性物質は、港湾外へと拡散し続けている。

港湾外の水は、それこそ太平洋の大幅な水量で希釈されるので、濃度が出ないのは当たり前です。だから、現時点では、港湾外の影響はほとんどない。これはYESです。

しかしながら、今後、港湾外に放射性物質が漏れ続ける。膨大な水で希釈するにも何れ限度が出てくる。とすれば、今も「将来も」影響がない、と言い得るのか。答えは、明らかにNOです。


安倍総理が嘘を言ったとか、間違いを認めろ、ということではありません。
今後政府においてしっかりと対応してさえ頂ければ良いと考えています。

後悔のない対応を求めるべく、引き続き、この問題にはしっかりと取り組んで参りたいと考えています。


衆議院議員 三 谷 英 弘