※以下の記事には、末尾に訂正・追記があります。
それを前提にお読み下さい。

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7月16日夜から17日午前にかけて、陸上自衛隊第1師団(東京都練馬区)の連絡要員の自衛隊員が23区に徒歩で出向き、被害状況や出動要請の有無などを確認する統合防災演習が行われました。

この演習の中で、自衛隊側が東京23区に「隊員を区役所庁舎内に立ち入らせてほしい」と要請していたにもかかわらず、何と11もの区が拒否していたとの報道が流れています。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120723/plc12072301070002-n1.htm


$みたに英弘の考え
(写真は上記Webより)


報道によれば、区庁舎への隊員の立ち入りを認めなかった11区には、目黒区と世田谷区が含まれており、しかも世田谷区は防災担当職員も演習に立ち会わせなかったとのこと。

詳細な事実関係はこれから明らかになると思うのですが、報道がこのまま事実だとすれば、正直言語道断です。

自衛隊員が常日頃日本の防衛にあたり、日本国民の生命、身体や財産を守っていることは明らかです。

ましてや震災時に自衛隊員が大きな役割を果たすことは、昨年の東日本大震災を経て、日本国民の中では常識にもなっているのではないでしょうか。

その意味では、防災演習のために自衛隊員が区庁舎内に立ち入るときには、「お疲れさま」ですとか「ありがとう」などのねぎらいの言葉をかけるのがむしろ当然です。

それを、立ち入りすら拒否するとは。

困ったときにはお世話になりながら、その困ったときに役立つための演習の姿さえ、自分の政治信条を優先して、有権者に見せないように庁舎内に立ち入りを拒否するなど、全くもって身勝手甚だしいと言わざるを得ません。

もしこの報道が本当だとすれば、今の目黒区政、世田谷区政を今のまま認めるわけにはいきません。

東京直下型地震がそう遠くない時期に予想されている今だからこそ、日本国民の生命や身体、財産を守るために全力を尽くす方々に当たり前に敬意を表する社会を、是非とも実現して参りたいと思います。


みんなの党 衆議院 東京都第5区支部長
みたに英弘

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【訂正・追記】

本日(7月24日最終更新)、世田谷区役所のホームページには、
「世田谷区はこの度の訓練実施に協力しているものであり、区役所庁舎内への隊員の立入りを拒否した事実はありません。また、隊員の区役所庁舎立入りに際して区職員が立ち会わなかった事実もありません。」
と否定する記事が掲載されました。

http://www.city.setagaya.tokyo.jp/020/d00040862.html

また、目黒区についても、区議の確認に対し、当該記事の内容が明らかでない旨の回答が寄せられています。(抗議する意向もあるとの情報も寄せられました。)

これらのコメントを見る限り、目黒及び世田谷においては、この報道に全く根拠はないようで、その点では、目黒・世田谷を選挙区として活動している自分としては、本当にほっとしました。

事実でない情報を元にブログを更新し、目黒区役所及び世田谷区役所の職員の皆さまにご迷惑をお掛けした点については、お詫び致します。

ブログを更新した後、自分のTwitterやFacebookでは、多くの読者の皆さまから、複数の区で迷彩服の自衛官による区庁舎への立ち入りを拒絶したことについて否定的な意見が相次ぎました。

これだけ非常事態の際に自衛隊の方々にお世話になりながら、自衛隊である、迷彩服を着ているという理由で拒絶反応を起こすことが身勝手であるという認識は一般的なものであると、改めて実感することができました。

後は、この記事がどこまで事実で、どこからが事実ではないのか、そこが問題です。

今回槍玉にあがったのは全部で11の区。

各区からの抗議を受けて、産経新聞がどのような続報・訂正記事を流すのか、それとも流さないのか、そこを見て行きたいですし、またご報告したいと思います。

引き続き皆さまからのご意見等をお待ちしています。

三谷英弘