第24回茨城県実業団剣道大会 | みつる と こうたろう

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親子の剣道の記録を残しておこうと思います。

 2019年9月1日は第24回茨城県実業団剣道大会です。お父さんの出番です。この大会、年に一度の個人戦でのエントリーです。

 

 巧太郎が「ジュニア大会で2回勝つ」と紙に書いて冷蔵庫に貼っていたので、お父さんも息子を盛り上げるために「実業団の大会で優勝する」と書いて、隣に貼っておきました。書いたからには頑張らなければなりません。

 

 さて、この個人戦は、お父さんのようなリバ剣には嬉しい、年齢&段位でリーグが分かれるシステムとなっております。

 

A クラス:60歳以上の男子(段位問わず) 

B クラス:45歳以上の男子(段位問わず) 

Cクラス:4段以上で30歳以上の男子

Dクラス:4段以上で29歳以下の男子

Eクラス:3段以下で30歳以上の男 子

Fクラス:3 段以下で29歳以下の男子

女子クラス:3段以下の部

女子クラス:4段以上の部

 

 お父さんは40歳3段なので、バリバリのEクラスです。個人的には30歳の子と40歳のおっさんが同じ「30歳以上」で括られることに不満です。体力的なハンデありすぎでしょう。

 

 

 さて、試合です。Eクラスは予選リーグ→1位抜けでベスト8→決勝トーナメント の流れで行われました。

 

1試合目。

 予選リーグ初戦。初戦はいつも緊張します。事前情報によれば、お相手は35歳無段の方です。初心者の可能性が高いですが、試合に出てくるからには決め技は持っているはず。迂闊な真似はできません。

 試合開始とともに、すぐに分かったこと。早い。パワフル。さすが35歳。若さが違います。そして打ってくるタイミングが全然分からない。変に相打ちに行くと危ない感じがします。なんとなく正対するのが嫌だったので、引き技を決めに行きますが、鍔迫り合いも個性的な方だったので、これまた打てない。無理やり引き面を打ったところで、自分から場外に出て反則を取られてしまいました。これはもう腹をくくって、前に出るいつものスタイルに活路を見出すしかないと心を決めます。するとようやく落ち着いて相手を見ることができるようになりました。

 ぐーっと間合いを詰めて、面を誘って出小手。やっと一本取れました。すると二本目も相手の出てくるところが不思議と見えて、そのままメン。二本勝ちです。

 

2試合目。

 予選リーグ第二戦。お相手は46歳三段の方です。恐らく私と同じようなキャリアのリバ剣組だと予想。慎重に行きます。それでなくても、今回のテーマは「慎重」です。安易に出たところを打たれて負けると、ものすごい後悔で3日ほど眠れなくなるので。

 試合開始。あちらは前に出てこないタイプの様です。こちらから間合いを詰めて誘ってみると、割と素直に誘いに乗ってきて下さる印象。あとは落ち着いていけばチャンスもあるでしょう。そんな感じで対峙しているうちに、あちらが何気なくメンに出てきたので、小手で応じて一本。実は一瞬反応が遅れてしまい、体が崩れたのですが、審判の先生が旗を上げてくれて助かりました。二本目開始直後、やっぱり相手は出てきません。こちらから詰めて、今度は小手を誘ってみます。しっかり乗ってきてくださったので、返してメン。二本勝ち、予選リーグ通過です。

 

 実は、予選リーグの途中から、気づいていたことがありました。それは隣のリーグ、つまり決勝トーナメントの初戦の相手となる組になるわけですが、その中に二刀流の方がいらっしゃる。しかもどうやら勝っている様子。もしや次の相手は二刀か?嫌な予感しかしません…。

 

3試合目。

 決勝リーグ初戦。準々決勝となります。お相手は47歳三段。案の定、例の二刀の方でした。これは困りました。二刀流は稽古も含めて経験がまったくありません。さてどうしたものか。とりあえず、上段に対するつもりで正眼に構えてみますが、すぐに小刀が邪魔なことに気が付きます。とりあえず小刀を無視する作戦、かつ、竹刀を合わせないという方針で、こちらはほとんど八相に近い形になってしまいました。そして対上段のセオリーとして、足を使って左小手を狙いにいきます。しかしそこは普段まったく練習していない左小手。何度か当たりますが、自分でも納得行かない打ち。当然旗も上がりません。そうこうしているうちに3分終了。延長へ。

 とにかく打つところがないのは困ったものです。左小手は打っても一本に及ばない。引き技は二刀で胴と面を守って結果小手も隠れているという状態で、これまた打つ手なし。背に腹は…ということで、反則を2回取りに行く方針でしばらく頑張りましたが、随分体幹を鍛えていらっしゃるようで、場外にも出ない、竹刀も落とさない。これは持久戦です。

 延長。延長。3回くらいやったでしょうか。すでに体力は限界ですが、実は1つアイデアがありました。恐らくチャンスは別れ際。お相手は堂々たる二刀使いですから、離れて戦いたい様です。鍔迫り合いから間を取ると、下がって構え直す傾向にあります。そこだな、と。鍔迫り合いから分かれて、相手が構え直すところを狙って、下から大刀を払い上げてそのままメン。ようやく一本取れました。

 

 もし、巧太郎と一緒にスタミナ対策のトレーニングをやっていなければ、恐らくこの試合は勝てませんでした。体力が切れたところが気力の切れるところだからです。ありがとう、こうたろう。

 

4試合目。

 準決勝。お相手は明らかに若くて強い方です。予選リーグの段階で異彩を放っていました。正統派、スピード抜群。オジサンは返し技しか狙い目がありません。初太刀。速い!こちらから誘っておいて、受けるのが精一杯。おやおや。返すことはできないと判断し、仕掛けるスタンスに方針転換。詰めて手元の上がったところを小手。相手の小手を返してメン。自分的には入ったと思う技がいくつか出ますが、残念ながら旗は上がらず。そのうちに相手がメンに来た、ということで小手で応じた…らフェイント。あ、動いちゃった、の瞬間に本物がドーン。メンを打たれました。その後も取り返すべくガシガシ行きますが、相手も堅い。何度か当たるものの一本にはならず、そのまま時間切れ。準決勝敗退、三位となりました。

 

 

 

 お父さんは、巧太郎との約束を果たせませんでした。しかし二人で頑張ってきた成果は出すことができたと思います。悔しいけれど、また二人で稽古に励みたいと思います。巧太郎の次の試合は、10月27日、厳心旗争奪総和剣道大会個人戦です。