本当に暑くなると、エアコンというかクーラーをかけます。最近の夏は本当に暑いので、夜でもエアコンをかけっぱなしにすることも少なくありません。しかし、5月6月は、それほどでもないので団扇を出して使います。また、私はエアコンを比較的高い温度に設定するので、さらに団扇を使う場合があります。意外と団扇の出番があるのです。

 

 麻痺の手と健常の手のどちらで団扇を使うかというと、私は大変でも麻痺の手で団扇を使います。元々右手が利き手だったということもあるのですが、麻痺の手のリハビリになるからです。健常の手で団扇をあおぐと、麻痺の手のリハビリにはならないので、せっかくのリハビリのチャンスを逃すと考えると、それでは勿体無いという意識です。

 

 

 この絵のモデルの団扇は、よく見たら私の田舎のものでした。昔、帰省した時に持ってきたものではないかと思います。ひょっとすると50年くらい前の団扇かもしれません。女の子の脇に花火に点火するためのマッチが転がっています。最近はとんとマッチにお目にかかりません。そこからもこの団扇が相当古いものであることが分かります。

 

 話を手のリハビリに戻すと、団扇をあおぐという運動は手の先の筋肉で動かしているのではありません。腕を捻る運動になるのですが、捻るための筋肉はインナーマッスルが関係しているらしい。そして、意外と肩からのいくつかの筋肉が関係していると思います。普段の生活では、この運動はしていないので、そういう意味でも団扇をあおぐというのは良いリハビリになっているように思います。

 

 そう言えば、スイカやメロンなどをスプーンで掬おうとすると、この動きの筋肉が弱いことがわかります。これとはちょっと違うかもしれませんが、団扇の運動もそれのリハビリになっているのではないかと思います。

 

  次回は、「最近のリハビリについて その119(麻痺の足での貧乏ゆすり)」です。