ブログの第409回に、うつ伏せになって足を後ろに上げる運動のことを述べました。これはお尻周りの筋肉を鍛えるためでした。今回の運動もそれとほとんど同じですが、横になって足を図のように上げる運動もやっています。このリハビリも、脳梗塞になって当初は全く上がらず、少し上がるようになっても全く制御ができず、足がグラグラと動く始末でした。筋肉が痩せてしまっていたので、やむを得ません。それでこの運動はずっとやっていませんでした。しかし、脳梗塞から5年経ち、歩くこともできるようになって、同じ運動をしてみると、ある程度制御できるようになっていました。それで最近は毎日少しずつやっています。

 

 

 以前腰痛がひどかった頃、自分で色々と筋肉の状態を手で触ってみると、大腿部の横側の筋肉、例えば大腿筋膜張筋が一生懸命頑張っているのに痩せていることが感じ取れました。そして、図で示したような運動しているときに、筋肉を触ってみると、大腿筋膜張筋がかなり太くなって頑張っていることが分かります。多分歩く時に、横へのフラつきを制御しているのではないかと思います。この筋肉を鍛えると、フラつきが抑えられるのではないかと、この運動をできるだけやっています。

 

 今回紹介した自主的なリハビリも第409話で紹介したリハビリもやれば良いことはわかっているのですが、一番問題はやる気を出すことです。脳梗塞以来、5年間こういう運動はやっていなかったのは、あまりうまくできないのでやる気が失せてしまっていたのです。ですからリハビリというのは、やる気との戦いと言えます。やればできること、割合楽にできることの少し上というか、少しだけきつい程度のリハビリを、継続してやることで次の段階に進むことができるように思います。

 

 逆にあまりきついことをやろうとすると、長続きしません。しかし、同じことだけずっとやっていると、向上が見えないと思います。常にちょっと上の新しいことを試してみるという意味での、やる気が必要な気がします。そして、これは良いに違いないと思ったら、ちょっとできそうなことの幅を広げることが良いのではないかと思います。

 

 次回は、「リハビリについての考え方 その36(私の失語症の回復と物事の予測の関係)」です。