私は脳梗塞になる前から身体がかなり硬かったようです。腰痛になった時に、整形外科でのリハビリを受け、この硬さは脳梗塞以降のものではないでしょうと言われたのです。確かにストレッチをしてみると、麻痺側よりも健常側の方がかなり柔軟性に欠けていて、麻痺によって筋肉の柔軟性は良くなったようにみえます。それで、長生きするには、身体の柔軟性を高めた方が良いと考え、今年になってから、寝起きの時間に幾つかのストレッチをしています。横になってできるストレッチの内で、私が行っている2つのストレッチを紹介したいと思います。

 

 

 いずれも股関節周りとか脇腹の筋肉に効果がありそうなものです。上図はいずれも上から見た図ですが、Aは片方の足を伸ばし、片方の足を手で抱え込んで、胸に押し付けるというものです。この時に、内側へ巻き込む形で行うとより効果的です。腰痛の時に、整形での理学療法士さんには、あまり内側に巻き込むと筋肉を痛めることがあるので、気をつけてくださいと言われました。しかし、ずっとこのストレッチを行なっているので、やっていてどこかが痛むということは無くなりました。

 

 一方、Bの方では、横になって状態で両方の足を立て、片方の足の上にもう片方の足をかけ、図のように思い切って倒します。脇腹と股関節周りの筋肉などが伸ばされる感覚があります。AもBも片足あたり20秒程度をやっています。

 

 もともと通所リハビリで必ずやっているストレッチなのですが、最近は寝起きの時間でも毎日やるようになりました。これで朝、身体が起き出すような気がしています。

 

 このようなストレッチやリハビリは、数日やったからといって、別にどうということはないと思います。しかし、5年10年続けると、少しは効果があるのではないかというようなものだと思います。しかも、いわゆる実験という見地から見れば、「やらなかった時どうなるか?」というようなコントロール実験を行うことはできません。ですから、まあ、長い目で信じてやっていくしかないと思っています。

 

 次回は、「リハビリとしての料理 その17(急に料理をする時、まだできる料理が少ない)」です。