脳梗塞以来、とにかく動けるようになりたいということで、運動系のリハビリを一生懸命にやってきました。逆にいうと、ストレッチはどちらかというと蔑ろにしてきました。しかし、人は高齢になると、次第に身体が硬くなります。高齢化をできるだけ止め、若々しくいられるには、ストレッチが非常に大事ではないかと思うようになりました。

 

 

 かなり以前ですが、NHKの番組『トリセツショー』でストレッチは筋肉を伸ばすものですが、それと同時に血管も伸ばすことになるということを説明していました。『血管伸ばし』をすると、血管を柔らかくし、血圧を下げる効果があるというのです。太ももやふくらはぎなどの大きな筋肉のストレッチをすると効果的だということでした。

 

 私の身体には色々と問題がありますが、2回の脳梗塞、大動脈弁の閉鎖不全などを見ると、特に循環器系の不調が多いように思います。今年に入ってから、これまで蔑ろにしてきたストレッチを、朝起きた時にやるようにしています。どれだけ動脈硬化や血圧などに効果があるかは、すぐには分かりませんが、長い目で見ればとても良いのだろうと思います。

 

 実際にやっていることは、足指の運動から始めて、足首、ふくらはぎ、太もも辺りのストレッチを中心です。続けてやることが大事だと思って、気乗りしない時は、かなりいい加減な日もあるのですが、長生きのためには必要だと思って欠かさずやっています。

 

 『長生きをするためには必要かな。』と思って始めたストレッチですが、脳梗塞による歩き方の不自然さにも良い効果があると感じています。関節や筋肉が硬いと、どうしても歩いていてもギクシャクしてしまいます。ストレッチで、可動域が広がると、歩き方が自然になるような気がします。とにかく続けようと思っています。

 

 次回は、「2回の脳梗塞を経験した後期高齢者のお話 その2 (機械と人間のバスタブ曲線)」です。