私は2回の脳梗塞の発作に見舞われていますが、2回の脳梗塞には、いくつかの共通点があります。まず冬の寒い日の、次の夜から朝にかけて発作が起こっているということです。表で示した通り、1回目の脳梗塞は、二十四節気でいうと小寒と大寒の間の1月10日に起こりました。また、2回目の脳梗塞は、立春と雨水の間の2月15日に起こりました。この時期は立春を過ぎたといえ、体感的にはもっとも寒い頃です。そして、実際に前日はとても寒い日でした。つまり、私の身体は寒さにとても弱いということになります。

 

 

 よく見ると、もう一つの特徴が見えます。1回目の失語症の言語野は左脳の側頭葉付近にあります。また、2回目の右半身不随では、右半身支配しているのは左脳です。つまり、毎回左脳がやられていることになります。このことは、全く偶然のような気もしますが、何かの理由があるのかもしれません。また、およそ35歳の間隔で脳梗塞が起こっています。その間隔で脳梗塞が起こるとすれば、次は105歳ということになりますが、まあそんな規則性はないでしょうから、それより次の脳梗塞が起こらないように気を付けなければなりません。

 

 人には、正常性バイアスというのがあり、悪いことは起こらないだろうと物事を過小評価する傾向があります。1回目の脳梗塞からすっかり回復してずいぶん経った頃に、血液をサラサラにする薬を少し減らしてしまったからではないかと、私は疑っています。これも、もう大丈夫だろうという正常性バイアスによって、脳梗塞を繰り返しているのではないかと思います。私が脳梗塞記念日などという縁起でもない記念日をとりわけ述べているのは、この正常性バイアスをできるだけ避けようという気持ちからです。

 

 毎年3月になって少し暖かくなると、『今年も生き延びたぞ!』と本当に感じます。今年は寒暖差が大きく、油断できません。毎日、できるだけ身体を暖かくして暮らしています。

 

 次回は、「最近のリハビリについて その100(まっすぐ前を見て歩いたり、小走りをする)」です。