最近は、昼間に起こることはあまりなくなったのですが、夜中トイレに立つ時には時々起こる現象があります。ベッドから立ち上がって歩こうとすると、動くことができず、数秒立ち尽くすことがあるのです。その原因は、足の前側の筋肉と、後ろ側の筋肉が同時に収縮してしまい、動けなくなるのです。
ある意味で、筋肉の性質を考えると単純なことです。筋肉細胞は、神経の刺激を受けると、細胞内にある筋小胞体が中に溜めているカルシウムイオンを、どっと放出し、それに筋繊維が反応して収縮するのです。もし足の前と後ろの筋肉に対して同時に神経の刺激が届いたら、それらの筋肉が同時に働くことになります。そうすると、足の運びが完全にブロックされてしまい、動くことができなくなります。
そういうことだろうと納得して、しばらくじっとしていると、筋肉はリラックスして、それからは前側と後ろ側の筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、普通に歩くことができます。脳梗塞では、色々な筋肉の協調が失われることが普通に起こります。例えば、立ってボールを投げるには、腕の運動だけではなく、上半身と下半身を捻る運動が必要です。ところが、私の場合、この上半身と下半身の捻る運動の連動ができませんでした。そういうこともリハビリで身体に覚えさせる必要があります。
このように個々の筋肉を別々に動くようにリハビリするだけではなく、色々な筋肉の連動を身体に覚えさせなければなりません。つまり、筋肉の数をはるかに多くのリハビリが必要なのです。立った時に一瞬立ち尽くすという現象も、そのうち良くなるだろうと楽観的に考えていますが、状況に依存した不調というのもあって、とにかく身体は実にうまくできているなあと感心します。
上図でも書きましたが、トップアスリートでも筋肉の連動を失敗することがあるらしく、気長にリハビリを続けようと思います。
次回は、「最近のリハビリについて その95(油断大敵:転んでしまいました)」です。
