小平市ガスミュージアムの花ガス燈とマントル


日本最初のガス燈を調べていたら、1877明治10年第一回内国勧業博覧会の褒賞者集合写真{国立歴史民俗博物館所蔵)の中に花ガス燈が写っているのを初めて発見しました。


これまでこの写真に花ガス燈が写っていると言う記述はありませんでした。


このことは、当時の新聞に載っていると歴史民俗博物館から、紹介を受け調べていましたが、その復元した実物がこのガスミュージアムで実演まで見ることができました。


さらに明治10年以前の三代広重浮世絵の横浜郵便局開業之図と新富座開幕式花瓦斯燈(花ガス燈)にも描かれていたことが分かりました。


この花ガス燈は、イベントの一定期間だけ設置点灯されたようです。


説明によるとパリ万博で花ガス燈を見て来てそれを日本でも作りたいと日本に合った菊の御紋にデザインされたと聞きました。


帰宅してからこれらの記録、資料を良く確認すると横浜郵便局開業之図は十五文菊で復元品は正式な十六文菊でできています。


明治初年にデザインされたのは十五文菊だったのでしょうか?


明治10年第一回内国勧業博覧会の資料、記録は少なくまだまだ掘り下げたいです。


もう一つ実物を見たかったのがガス燈の炎の上に取付けたマントルの実物が見れたことです。


これは、粗めの絹布を袋状にした物をセラミック液に漬けて乾燥した壊れそうな部品です。


このマントルは当時のガス燈が格段に効率良く明るく画期的な商品でした。


照明用ランプ、器具、照明士として照明業界で仕事をして来ましたが放電灯の発達を見て来ましたが、このマントルに学ぶアイデアは現在にも多く利用できる分野が存在すると感じました。


現在ランプと言えばLEDですが、この発行体の上にマントルを被せることによって明るく拡散性と色変色の可能性があります。


高効率セラミック発光管は当初日本のメーカーが開発していましたが、それをオランダのフィリップスが円筒形内で発光させる放電灯を商品化して日本のセラミック発光管は敗れました。


しかし、そのフィリップスも当初は日本のセラミックパウダーを輸入していました。がんばれ日本‼️


照明学会、照明士、業界人もガスミュージアムを是非見学して歴史ある日本の照明学会を盛り上げて欲しいです。


花瓦斯燈点灯解説








ガス燈用マントル