NHK BS朝ドラ「澪つくし」銚子の醤油で樽から瓶詰めにした時代の変化を放送していました。

BS朝ドラでは、若い時に見られなかった昔の朝ドラを現在、見ることができます。

今日は、銚子の醤油で樽から瓶詰めになって樽工場の仕事が減って困っている理由に瓶詰め醤油に切り替ったのは、王冠ができた事だとこぼしていました。

この王冠を作ったのが、アメリカで勉強して来た安生慶三郎氏です。名誉や褒賞には、興味が無く、晩年には工芸職人を保護しました。

その一人に三浦乾也の弟子でバーナードリーチと富本憲吉の師匠である六世尾形乾山の浦野繁吉・乾哉がいました。

大正6年から8年頃まで、静岡県鮎壺に土地を購入して安生慶三郎氏は別荘を作り六世尾形乾山や刀工を招きました。

安生家には、乾山や乾也、六世作品を所蔵しておられていましたが、今はほとんどありません。
六世尾形乾山にとってこの場所での作陶は、最近になって集中して制作していたことを知りました。

六世の娘さん尾形乾女が著した『蓮の実』に六世作「法隆寺百済観音像」が挿絵にありますが、最近実物を調査して来ました。

ある意味で六世尾形乾山の最高傑作とも言えると感じました。

六世尾形乾山や安生慶三郎氏のことは、もっともっと知られていい人物だと考えています。安生氏は、日本で最初の琺瑯(ほうろう)やブリキのおもちゃ製品も作った人物です。

足跡を求めて調査しています。ご存知のことがありましたら、情報提供をお願いします。
宜しくお願いします。

追記
このドラマは、紀州和歌山の醤油屋が、銚子に移る状況もよく理解できます。広川町出身で「稲村の火」で有名な濱口梧陵家が、モデルでもある様です。

今年濱口梧陵は、生誕200年の記念の年です。今年著した『梶山関山と三浦乾也一門』には、濱口梧陵記念碑のために作った乾也作井戸茶碗を掲載しています。

そして来年 3月 3日は、三浦乾也の生誕 200年ですので濱口梧陵とは、1歳違いですが、今の学年で言えば、同年になります。