年末の大掃除でプロが使う道具で障子を張替えました。
始め噴霧器で糊付けした部分を重点的に霧吹きします。
しばらく時間を置き、一部の紙を剥がして、その紙を他の紙を剥がす道具代わりにして紙を剥がしています。
ほぼ簡単に剥がすことができるばかりか、障子の木枠に塗られている砥の粉(とのこ、木の表面の仕上げに塗り落ち着いた色合いなど長持ちさせます)も綺麗に拭き取ります。
この木枠は框(かまち)といい組子(くみこ)でできていますが砥の粉や框は、普段使われなくなった言葉ですね。
掛け軸など表具や表装ではハケを糊(ノリ)用、シワ伸ばし用では硬めと柔らか目の 2種類、合計3種類を使いますが、今回は作業が少なく障子張替えでは安いハケを使います。
便利だったのが1mでも直線カットできるプラスチックのアクリル定規で 3枚同時に和紙が簡単にカットできました。
始め使う予定の糊が古く、400mlの水に粉糊1袋を溶かして2、3分置くと透明になり使うには30分置いてから新規に作て使うので30分時間のロスをしました。
障子張替えの作業は掛け軸の表具表装作業と同じ作業で和紙、糊、定規とカッターを使って和紙を必要な寸法に切る方法、ハケや霧吹きが必要です。プロ並みの道具を持っています。
現在も地域の表具表装の会といつでも連絡を取れる状態で5、6年前は月に一度参加して掛け軸の裏打ち程度を何度か体験しました。
和紙、和糊(わのり)を使った日本で家庭にある紙類は、何十年も長持ち、エコロジーでSDGsです。美術品・工芸品・修復には最適ですね。

































































































