昨日のナナちゃんの後です。
中日ビル内の信州ショップで、木曽のすんき3袋を買い、いささか重たいめをして噴水南のバスターミナルへ。
このところ、久しぶりに名古屋市の古い地図を見ることがあり、予てから気になっていた、今は昭和区内の妙見堂というところへ行ってみました。
私のライフワークとして、名古屋市交通局バス路線の変遷を調べておりまして、都市の交通は、土地の変化と密接な係りがあります。
バスターミナルから栄18系統に乗り、終点「妙見町」停留所で下車。
この系統は以前は、この界隈まで出かけていましたのでよく乗りましたが、体調を崩して行き難くなったところの一つです。
妙見町バス停の前は、かつての中京テレビ本社。
ささしまライブへ移転し、建物だけがそのまま残っているのかと思いきや、きれいサッパリ更地。
更地に、東山テレビ塔だけが残ります。
この赤白の東山テレビ塔、地上波デジタル以前は、中京テレビジョン35チャンネルの電波が発射されていました。
今はテレビ電波は出さず、FMラジオ放送の4波がここから出ています。
妙見町は、市バスの操車場があります。
こんな坂道を登ります。
そもそもここまで来た目的。
今の昭和区、東半分は元は山間部。
今はそんな起伏がある住宅地ですが、かつては山林でした。
そこに見える「妙見堂」。
便利になりました。今は今昔マップというもので、昔の地形図がPC上で見られます。
かつては旧版地形図を穴が開くほど、眺めたものでした。
明治20年代の地形図。今でいう、川名から八事日赤病院にかけてのエリア。
上の図の右の方に「妙見堂」という文字が見えます。
この妙見堂の今を見に来ました。
web検索すると、妙見堂は浄昇寺というらしい。川名の妙見さま、という名で親しまれているそうで、名大~マリエール山手~SINSIAの道路沿いにあります。
道を歩くと見つかりました。
ん?石灯篭と鳥居。
グーグルマップの注記では、「浄昇寺」というのは、ここから二軒南にあり、奥にある本堂のような建物には何も注記が無いので、グーグルは誤記ですね。
お寺さんに鳥居というものは良くあります。神仏習合時代のもので、明治維新で神社か寺院か、どちらかを選択することとなりました。
この鳥居、「昭和参年四月建之」とあります。
この道路は新しい道路なので、ここに昭和三年とはおかしなものですが、やはり移転してきたものだそうです⇒後述。
本堂。東から入っていますので、横から見た形になります。
二棟です。南向き。
北辰殿。
北辰とは、私の浅学では四神のうち、北を司る妙見、すなわち北極星のことだと思いましたが。
読めません。
手水場。歴史ありそう。
元々の参道らしいです。南向き斜面。
幟などを立てる石柱。字は読めない。
日蓮宗のお寺さんらしいです。
境内は、愛知郡の山林時代の面影。
竹林の向こうに、住宅地が見える。
由緒ありそうな、大クス。
こうして、新参道を経て、妙見町へと戻ります。
そもそもこの地に妙見さまがあるのは、昔、地元の方が眼病を患い、平癒祈願をしたところ、無事平癒したことからそれを感謝し、勧請したものだそうです。
さて、この新参道に見える鳥居や灯篭は移転したものらしいということを書きました。
今でこそ名古屋市内に併呑されたこの地ですが、かつては名古屋とは全く別の行楽として山遊びの地。
名古屋郊外の吹上と八事を結ぶ、後の市電八事線の前身となる、尾張電気軌道が開通し、この妙見堂も尾張電気軌道(尾電)の利便に供することになりました。
すなわち、今の山中交差点付近に「妙見口」停留所を設け、ここからこの妙見堂までの参道が出来て、名古屋から容易に参拝できるようになったということだそうです。
最初の鳥居や灯篭は、その今の山中あたりにあったとのことです。
その当時の地形図。今昔マップより、昭和7年頃。
昭和12年頃。妙見口停留所は中山停留所に代わっています。
実は、この中山、市バス三大不思議の一つ。
勿論現在の山中なのですが、いつの時代に中山が山中に変わったのか、その資料が見つかりません。
とにかくも、この今の山中から滝川町を経て、マウンテンのそばを通り、八事日赤へ至る道が、かつての妙見堂の参道だったそうです。
***今日の記念日***
今日はミツバチの日だそうです。
全日本蜂蜜協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定で、「みつ(3)ばち(8)」で3月8日の語呂合せ。
ハチに刺されたこと、ある?
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・「みやげの日」。
全国観光物産振興協会が制定で、「み(3)や(8)げ」で3月8日の語呂合せ。
観光と土産品の需要の増大を図るとのこと。
・「ミモザの日(国際女性デー)」。
国連が定めた国際的な女性の日で、イタリアでは男性が普段お世話になっている女性にミモザの花を贈る習慣だそうです。
ミモザと言うと、神戸市東灘区の住宅を思い出します。
この時期、梅を見に山に入り、山林からちょっと「お屋敷」の住宅地へ戻ると、生垣には黄色いミモザがいっぱい。
その光景は、とても印象に残っています。
人様宅のミモザですが、お世話したとお思いの女性の方、お受け取り下さい。