今日(2025年1月5日)は小寒。いわゆる、寒の入り。今朝は関東各地で今季一番の冷え込みで、都心では午前6時29分にマイナス0.2℃を観測したようです。
寒さはこれからが本番ですが、いまの時期の星空はたいへん見応えがあるんです。昨夜も、日没後の西の空で三日月と金星の輝きがひときわ目を引きましたが、その後、東の空からオリオン座をはじめ冬の星々が。
オリオン座の周りの星々はよく見ると、色や明るさ(等級)が異なり、若い星や余命いくばくもない星など様々な年齢の星があることを感じさせてくれるのです(約10年前の過去記事→2015.10.22「オリオン座にみる星の生と死」参照)。
寒空の下で星々を眺めながら、ふと、愛読書の一冊『宇宙のかけら』(講談社、2008年12月22日発行)に登場するねこ“カロア”のことを想いだしたので、以下、紹介してみようと思います。
『宇宙のかけら』は、子ども向けの科学絵本。
著者の竹内薫(
子ども向けの絵本ですが、量子、素粒子、
子どもだけでなく大人にも一読を勧めたい良書です。とかく難解なイメージのある宇宙論を、キュートなカロア(
書き出しはこんな感じ。以下青字は同書からの引用となります。
わたしの名はカロア。おかっぱ頭で、背中としっぽが黒くて、
ただ、カオルは口下手で、
カロアは同書のはじめ(プロローグ)で、次のように語りかけます。
この本でみなさんといっしょに考えたいことがあります。
カロアの案内で、宇宙の誕生から最期までを辿るなかで、私たち人間は、“星のかけら”

たとえば、2章「宇宙は泡からはじまった」で、カロアは、産まれたばかりの宇宙の様子をこんなふうに語ります。
宇宙がどうやって産まれたかは、だれにもわかりませんが、産まれてからどう成長していったかは、かなりよくわかっています。
産まれたばかりのころ、宇宙は「量子(りょうし)」と呼ばれていました。
なんがかむずかしい名前ですが、それは、ねこや人間の赤ちゃんと同じで、まだ性格がはっきりしていない状態のことです。「泡」みたいで、ぼやけているのです。(P14)
同章で、産まれたばかりの赤ちゃんの宇宙が、どれくらいの大きさ(小ささ)で、どれくらいの重さだったかに触れた後、続く3章で、赤ちゃん宇宙がものすごいいきおいで成長をはじめた様子(インフレーション)について話を進めていきます。
そして、4章では「ビッグバン」について。
あるとき、カオルは、机にすわってパソコンを覗いているわたしにこういいました。
「いいかい、カロア、昔は、宇宙は『ビッグバン』からはじまったと考えられていたんだ。でも、いまでは、多くの学者が、量子からはじまった宇宙がインフレーションを起こして、そのインフレーションが急にとまったときに、いきおいがあまって『ビッグバン』が起きた、と考えている」
ふーん、そうなんだ。(P20)
いつもカオル少年に寄り添いながら、カロアは楽しく宇宙の成り立ちを理解していくわけですが、その様子が目に浮かび、なんとも微笑ましい気持ちになります。
その後、宇宙にはじめての星や銀河の赤ちゃんが産まれた頃の話や、星が水素やヘリウムといった燃料を使って輝いている話、燃料が切れてしまったらどうなるのかといった話へと、展開していきます。
8章「みんな星のかけらでできている」では、
死んだ星のかけらは、とおい宇宙にまでちらばるけど、いつか、
星の生と死は、そのまま生き物(人やねこ)
そして「エピローグ」で、カロアは、カオルと一緒に18年、
ねこの18歳は、人間の100歳と同じ、とカロアは語ります。
「悲しむことなんてないよ。だって、カオルもわたしも、
なぜ、この宇宙はあるの?
どうして、この宇宙はできたの?
これから、宇宙はどうなるの?
宇宙の誕生から最期までを、カオルから学んだカロアは、「まだまだ、学者にだってわからないことがあるけれど、ずいぶんといろいろなことがわかってきた」と語り、最後にこんな言葉を残します。
なぜ、わたしたちは生きているの?それは---。
星のかけらが、
わたしは、
いつか、地球のうえの生命にはおわりがくるかもしれない。この宇宙にもおわりがくるかもしれない。それでも、星のかけらからつくられたわたしたちが、ほんの一瞬、輝いて生きることには意味がある。(P102)
最後のカロアの語りは、何度読んでも涙腺がゆるみます。昔、
著者あとがきによれば、
同書は「大好きな宇宙とカロアのために、
★上記は、講談社から2008年に刊行された初版本ですが、現在は青土社から新装版(2017年1月発行)があるようです。詳細は、青土社のHPを。
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