先日、5/5の「こどもの日」の朝刊(朝日新聞)の1面と2面で、「ゲーム依存症」、「ゲーム障害」に関する記事が大きく取り上げられていました。
世界保健機関(WHO)は、今年6月に公表する国際的な病気の分類の改定案で、「ゲーム障害」を疾患名に入れる方針。このことは、年明け早々に新聞やテレビなどのメディアでも報道され、ブログ(2018.1.7「世界で進むネットゲーム依存対策」)にも書いておいたので、読み返してみました(リブログしましたので関心ある方はご覧ください)。過去ブログを読み返し、お隣の韓国では、国を挙げて対策が進められていることがよくわかります。はたして、日本ではどうなのでしょう。
記事によれば、「小中学生の7割以上がネットゲームをしており、比率が年々高まっている。ゲーム以外にもSNSなどネットを利用する時間も長くなっている。1日の平均利用時間は159分で、14年より約17分伸びた」(内閣府の2017年度の調査より)とのこと。
中高生のネット利用時間が年々長くなっているなか、「ネット依存症の疑いがある中高生は全国に約52万人に上る」(厚生労働省研究班の2012年度の推計)といいます。
ネット依存症には、SNSなどへの依存症も含まれますが、圧倒的に多いのがゲーム依存症なのだそう。ネット依存症外来のある久里浜医療センターでは、年間約1800人が受診し、未成年が56%、20代が31%で、男性が85%を占めるといいます。
(2018.5.5 朝日新聞 2面より)
ネットやゲームを利用する子どもがみな依存症になるわけでは、もちろん、ありません。大人の世界でも、アルコールやギャンブル、買い物、ダイエットなど、さまざまな依存症がありますが、たとえば、アルコールを飲む方がみな依存症になるわけではないように...。
では、単なるゲームのやり過ぎと依存症の違いは、何が基準になっているのかというと、自分で制御できるかに加えて、心身の健康悪化、遅刻や不登校、家庭内暴力などの問題が起きていないかで判断されるようです。
記事中では、「依存症の背景には子どもが抱えるストレスがある」との専門家の指摘もありました。子どもがネットにはまってしまうのは、「いじめや進学、親子関係などのストレスからの現実逃避の側面が大きい」とも。
現在、ネット依存症の治療は、医師や臨床心理士らによるカウンセリングが主体だそうです。注意欠如・多動性障害(ADHD)を合併している場合は薬による治療も行われているようです。ただ、ネット依存症の治療をしている医療機関などは全国で約40カ所。初診の予約が数ヶ月待ちの場合も少なくないとのこと。
依存症は、陥ってしまってからでは治療が難しいので、「予防が肝心」。日本小児科医会は、スマホやテレビなど電子メディアの利用時間を1日2時間以内にするよう提言し、内海裕美常任理事は「子どもの心身の発達には遊びや運動、人との触れ合いなど、五感を使った体験が重要」だと強調したとのこと(記事より)。
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以上のことは、子どもに限らず、大人の社会でも同じだと思います。ネットでも、ゲーム、アルコール、ギャンブルでも、自分で制御できる力(自制心)をつけていくことが大事。そうわかっていても、自分の感情や行動を制御することは、易しいことではないのですよね。
自制心を鍛えるにはいろいろな方法があると思いますが、私が携わっているヨガ(ヨーガ療法)では、自制力を向上させる第一歩として、まず、自分を客観的に捉える力をつけていきます。アーサナ(体操)や呼吸法を実習するなかで。
客観的に自分を捉える力が身についてくれば、自分の感情や思考にも振り回されにくくなりますので、ストレスの多いシーンでも落ち着いて行動することができるようになれるのですね。
自身の深いところにある感情や思考に対する気づき、こだわりや偏った考え方に対する気づきもよくなりますので、対人関係もラクになっていきますよ。
ネット依存症の疑いのある多くの子どもたちにも、このヨガ(ヨーガ療法)をお勧めしたいところ。もしくは、前出の日本小児科医会の内海理事の言にあるように「五感を使った体験」を、豊かな自然環境などで行いながら、心身を発達させていってほしいものです。
私としては、現在携わっているヨガ(ヨーガ療法)と森林セラピーを、そうした子どもたちにも活用してもらえるような活動もしていきたいなと思っています![]()
(2018.5.5 朝日新聞 1面より)
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