今日(1月11日)は、鏡開き(正月に年神様に供えた鏡餅を下げて、雑煮や汁粉にして食べる、日本の年中行事)でありますが、「塩の日」でもあるそうです。
 
朝日新聞1面の「天声人語」で取り上げられていました。記事によれば、「戦国時代、塩の供給を断たれて困っていた武田信玄に、ライバルだった上杉謙信が塩を送ったとの言い伝えにちなむ」とのこと。
 
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(2018年1月11日朝日新聞 1面より)
 
敵に塩を送る」という故事のもとになっているエピソードとして有名ですが、あらためて調べてみると、およそ450年前に、話は遡ります。
 
武田信玄に同盟を破棄されて激怒した今川氏が、北条氏と結んで、武田の領地(甲斐・信濃)に塩を送ることを禁止したのでした。何の罪もない武田の領民が塩不足に悩まされ、困窮していることを、武田信玄のライバルだった上杉謙信が知ることに...。その時、謙信は、内心ほくそ笑むどころか、信玄の元へ塩を送り、武田の領民を救ったというのです。
 
謙信が送った“義塩”が、信玄の元に届いたのが、1569年1月11日だったようです。
 
このときの塩に、どれだけ多くの領民が救われたことでしょう、ね。身体面のみならず、心の面でも...ハート
 
“義塩”が届いた長野県松本市では、感謝を表すため、昔から「塩市」というイベントが行われていたそうです。それが現在では「あめ市」に変化して、毎年、塩の日近くの土・日曜に開催されているとのこと。
 
松本市HP「平成30年松本あめ市」によれば、今年は、1月13日(土)・14日(日)に開催。上杉軍と武田軍に分かれて綱引きを行う「塩取り合戦」、日本各地の有名なあめやマニアックなあめが並ぶ「全国あめ博覧会・即売会」、子どもによる福だるま売り、多数の露店などで、例年賑わうそうです。松本の新春の一大イベントとのことですが、「塩市」から、いつ、どのような経緯で「あめ市」に変化したのかは不明(個人的にはとっても興味あるのですが...)。
 
およそ450年前に受けた恩をずっと忘れていない、後世へ受け継いでいくというイベント、ステキですね。いつか訪れてみたいですキラキラ ピンク

 

*イベントの詳細は松本市HP「平成30年松本あめ市」を。
 
 

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