昨日(2日)の朝、深大寺(東京・調布市)を参拝しました。遠出の用事が急遽中止になり、ふいに「そうだ、深大寺に行こう!」と思い立ったのでした。自宅から自転車で行けるのも魅力キラキラ

 

深大寺のHPによれば、正月三が日は約20万人の初詣参拝者で終日賑わうというので、朝食を済ませてすぐに出かけました。過去ブログで何度か紹介しています(2016.11.24「紅葉の深大寺」等)が、深大寺は私が贔屓にしている寺社の一つ。でも、正月に参拝するのは初めてでした。
 
深大寺に到着すると、自転車置き場のすぐ近くにある「深沙堂(じんじゃどう)」が、正月三が日限定で公開されていました。ここはふだん非公開。

深沙堂は、寺号の由来である縁結びの水神、深沙大王(じんじゃだいおう)を祀っていますが、秘仏のため、その姿を拝むことはできません。


 

深沙大王像はこの堂内に安置されていますが、私たちが拝めるのは像を納めた宮殿(お堂の形をした厨子)まで。宮殿に関しては案内板(下の写真)に紹介されています。

 

 

深大寺HPによれば、深沙大王像は高さ57cmほど。どくろの胸飾りをつけ、象皮の袴をはいて忿怒の形相すさまじい鎌倉時代の優作だそうです。

 

直接拝むことができませんので、この一文から自分なりに想像するしかないです、ね。でも、それもまた一興かもしれません。



堂内の天井画「赤龍神」は必見です。住職さんのお話では、秋季には小窓から差し込む太陽光が床に反射して天井一面に描かれた龍を照らし、赤い龍に見えるという仕掛けになっているとのこと。ただ、正月三が日以外は窓を閉め切っているため、見ることができないそうです。なんとももったいない話...。その時期にぜひ公開していただきたいものです。


深沙堂の裏には、この地の水源であり、深大寺発祥に関わるといわれている泉があります。清らかな流れが心地よく心の奥底に響きます♪
  


深沙堂から100mほど歩いて寺地の中心部へ。山門をくぐると正面に見えるのが本堂です。


本堂に向かって左側に建つのが、元三大師堂(がんざんだいしどう)。
 
ここでは年間を通して護摩祈願が毎日行われています(平日は2回、土・日・祝日は3回)が、正月(1月31日まで)には、「修正会(しゅしょうえ)大護摩供」が施行されます。修正会とは、正月に修される法会のこと。
 
深大寺では、厄除元三大師さまの御威力、御利益に預かって、厄除、家内安全、商売繁盛、身体健全、交通安全等の諸祈願を、参拝者の護摩祈願とを併せた形で施行しているとのとで、その回数は正月(1月)だけで約200座(深大寺HPより)。
 
法会は約40~60分間隔で、元日は15回、2・3日は14回、4~9日は9回、10~31日は平日3回、土・日曜は6回(いずれも1日当たりの回数)。

スケジュールは深大寺HPでも見ることができます。ちなみに本日3日は、1回目は8時20分~。14回目(最終)は17時~となっています
 
護摩祈願自体は1回25~30分。千年以上にわたって深大寺に伝えられてきた天台密教の秘法(撮影禁止)が日々繰り返されてきた堂内では、参拝するたびに、言葉ではあらわせない神聖な雰囲気が漂っているのを体感します。護摩壇で激しく燃えさかる火柱を前に、僧侶たちが太鼓に合わせて経典を読じゅする響きに浸って、心身ともに研ぎ澄まされますキラキラ


30分弱で護摩祈願が終了。お堂を出ると、次の回の参加者が大勢待機していました。
 

門前には、そば屋やだんご屋が立ち並ぶほか、ダルマや干支にちなんだ雑貨を売る露店も出ていました。




鬼太郎茶屋の前には、鬼太郎とねずみ男の姿も乙女のトキメキ