たびたび紹介している三鷹不動尊に、昨日も、所用後に立ち寄りました。冬至ということで、北半球では太陽の力が最も弱くなる日ともいわれていますが、境内は、冬ならではのやさしい日差しに満ちていました。夏の日差しさの厳しさとはまったく違います!

境内はそれほど広くありませんが、さまざまな仏さまが鎮座しています。


昨日は、とりわけ不動明王を含む八体の守護仏と七福神に惹かれ、お参りしてきました。


先週のブログでもご紹介した不動明王像。背後から陽を浴びて、その存在感もいっそう際立っていました。不動尊像の基壇を利用した大師堂には、弘法大師像が奉安されています。




大師堂の外壁を取り囲むように七体の守護仏が奉安されています。

守護仏というのは、私たちは生まれつき特定の仏さまとご縁が結ばれていて、その仏さまが生涯にわたって私たちを守護してくれるという、真言密教の思想の一つ。開運、厄除けなどの守り本尊として古くから人々に親しまれてきたといいます。


どの仏さまとご縁があるかは、生まれた干支によって決まっているそうです。2016年の干支は申(さる)ですが、申年生まれの守護仏は「大日如来」。



大日如来は、宇宙の実相を仏としたもの。光明があまねく一斉の所を照らすという意味があり、すべての仏・菩薩の根源とされている仏さまです。手を見てみると、左手の人差し指を右手のひらで覆う智拳印が結ばれています。最高の判断力である智を表したもの。

大日如来は、未(ひつじ)年生まれの守護仏でもあります。



午(うま)年生まれの守護仏は、勢至菩薩(せいしぼさつ)。



辰(たつ)年生まれは、普賢菩薩(ふげんぼさつ)。



卯(うさぎ)年生まれは、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)。



丑(うし)年・寅(とら)年生まれは、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)。



子(ねずみ)年生まれは、千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)。



戌(いぬ)年・亥(いのしし)年生まれは、阿弥陀如来(あみだにょらい)。


不動明王像に向って左に、福寿殿が建っています。朱色が目立つ八角形の建物。

 


正面には観音菩薩が祀られ、周りに七福神が祀られています。布袋尊(ほていそん)、寿老人尊(じゅろうじんそん)、福禄寿尊(ふくろくじゅそん)、弁財天尊(べんざいてんそん)。毘沙門天尊(びしゃもんてんそん)、大黒天尊(だいこくてんそん)、恵比寿尊(えびすそん)。一回りすると七福神めぐりができます☆



福寿殿裏にある池では、色とりどりの鯉も、冬の日差しを浴びて、心地よさそうに泳いでいるように感じました。


夏至の頃の過酷な日差しとは対極にある、あくまでもやさしい冬の日差しを、私も境内のベンチに腰かけて体感させてもらいました。