ニュートリノという言葉、ご存じでしたか?一昨日、梶田隆章氏(東京大宇宙線研究所長)がノーベル物理学賞を受賞したニュースで初めて知った方も少なくないと思います。
私達の身の回りにある物質といわれても、まったくなじみがありませんよね。
それもそのはず、私達がそれを感じることはほとんど不可能だからです。
「ニュートリノ」とは何なのか。スーパーカミオカンデ公式ホームページによると、「ニュートリノは宇宙で最も豊富な素粒子の一つで身の回りを高速で飛び交っており、私達の体を1秒間に約1兆個も突き抜けています。しかしニュートリノは他の物質とほとんど反応しないので、私達がそれを感じることはほとんどありません。」
(出典:スーパーカミオカンデ公式ホームページ )
いま、こうしてパソコンのキーボードを叩いている間にも、私の肉体を無数のニュートリノが突き抜けているなんて・・・、なかなかイメージしにくいものです。
しかし、私たちの住む宇宙には、まだまだわからないことがたくさんあります。
宇宙の成り立ちや、生命の起源‥など。そうした謎を解明するのに、梶田氏の研究は大きな影響を与えているわけですね☆
梶田氏の受賞後のコメントで「この研究は何かすぐ役に立つものではないが、人類の知の地平線を拡大するようなもの。」という言葉がとても印象的でした。すぐに役に立つことや目に見える成果、効率が優先されがちな現代社会において、自分の信じる道をコツコツと忍耐強く進んでいく勇気を、多くの人に与えてくれる力強い言葉だと思います。
さて、ニュートリノだけでなく、宇宙からはさまざな光が、私達の住む地球には降り注いでいます。そうした“宇宙からの光”を捉えた写真展が、三鷹市の「天文☆科学 情報スペース」(入場無料)で開催されています。
「天文☆科学 情報スペース」は、先月26日に開館したばかりで、三鷹駅中央通り商店街の一角にあります(三鷹駅南口から徒歩5分)。
国立天文台と三鷹市が中心となって、最先端の天文学や科学に触れることのできる場所を目指して、オープンさせたもの。写真展は、オープニング企画として、10月25日(日)まで開催されています。
館内では、20枚の大きなパネルが展示されているほか、天文・宇宙科学に関する資料(雑誌等)が閲覧できますよ☆彡
開館時間:水曜~日曜の10:00~18:30
休館日:月曜・火曜・祝日・年末年始