JR青梅線の奥多摩駅から徒歩圏内。愛宕山(通称、登計山)ふもとの登計(とけ)集落にたたずむお地蔵さまは、二十三夜塔とともにまつられています。
写真は、先週日曜(9月27日)に、奥多摩駅前からバスで奥多摩湖へ向かう前に立ち寄って撮影したものです。その日も、秋色が少しづつ深くなっていく里山で、いつもと変わらず、地域の人たちや道行く旅人たちを見守ってくれていました。
私はこのお地蔵さま&二十三夜塔のファン(!)なので、森林セラピーツアーで登計トレイルを歩く際にも、積極的に立ち寄ります(注:コースにもよります)。
合掌して、いつも道行く私たちを見守ってくれていることに対して「ありがとうございます」と心の中でつぶやくのですが、それだけで、心がとっても安らぐ(気がする)のです。
少し引いて撮影してみると、こんな感じです。
お地蔵さま(地蔵塔)は、奥多摩でよく見られる石仏の一つで、多くの寺院や路傍でまつられています。
地蔵とは、もともとお釈迦さまがいなくなった無仏の時代に人間世界に現れて、人々を救う菩薩とされています。弱い立場にあるものを救済するといわれているために、昔から庶民の間で人気を集めていたようです。
二十三夜塔(廿三夜塔)は、このブログで何度か取り上げていますが、月待(つきまち)行事をする人々が作ったもの。月齢23の夜に集まって、お供え物や飲食をしながら月の出を待った、という行事で、江戸時代中頃に全国的に流行したといわれています(関連記事:7月9日「二十三夜の月を待つ」)。
江戸時代から残されているこれらの石仏、後世にも大事に伝えていけたらいいなと思います。
