デリーでやとった、リクシャーワーラーのカジーム…その後です。
チップ代わりに、1469で高級Tシャツ(といっても600Rsくらい)を買ってあげた後、
彼の態度が豹変しました。
「おお、女神」
「あなたのためになにかさせてください」
と、言い出しました…カモだと思われた?いやちょっとそういう感じでもなかったかな。
まじ、感謝されてる風でした。
「あなたに、インドの思い出に何かをプレゼントしたい。なにがいいか?」
といわれたので、
「キングフィッシャー(※インドのメジャービールです)が飲みたいぜ!」と答えた私…
インドじゃ、女性一人だと、なかなか飲むところがないんです。
すごい高級なレストランに行くか、男性しかいないすごいあやしいバーに行くしかないので。
「よーしじゃあおれのリクシャーで飲もうぜ!部屋に行くわけにいかないし。ちょっと待ってて」
とカジーム。
やったー!昼間からデリーの真ん中でビールが飲める!
ん?おれのリクシャーで?
とそんなこと考えてる間に、カジームはリクシャーを走らせ、どこかへ行って、
ぴえぴえのキングフィッシャーを用意してきました。
「飲もうぜ!俺は運転しながら飲むから、そっちはゆっくり飲んで!」
え!?
法律的に大丈夫なの!?
でも飲んでるし…「でも写真はとらないで!!」って言われました。やっぱイリーガル???
ここまではよくある?展開だったんですね…
これで気持ちよく飲んで、ばいばいできるとばかり、私は思ってました…が
KAZEEMは、実は、泣き上戸だったんです…
飲みながら、そして運転しながら、彼は泣きだしました。
「Why god give me so hard life? I want to be suiside.」とか。
聞けば彼には、4人妹がいるそうで。
インド(特に田舎)では、嫁ぐときに嫁がお金をもってかなくちゃいけないので、
女の子は、すごい、経済的負担になります。KAZEEMの家がまさにそう。
彼は、そんな家庭の事情もあり、14歳のときに学校をやめて、働きだした。
まだ勉強したかったそうです…
でもなにもかもがいやになって、そのままデリーに出てきた。着の身着のまま。
「But Nobody gives me 10Rs. I needes 10Rs for eat. But nobody….」
と。
その時の経験がかなりトラウマになっているようです。
(実際、KAZEEMは、こじきのみなさんにまめにお金をあげてました)
その後リクシャーワーラーの親分に拾われ、リクシャーワーラーとしての職に就き、
旅行者たちに英語を習い、しゃべれるようになり(書けませんが…)、現在に至る、と。
今も、働いても働いても、1日500Rsを親分に徴収され、残りのお金も実家に送らねばならず、
自分は結婚どころかガールフレンドも友達さえもいない。
ううKAZEEM…それでも笑ってられる君はすてきだよ。
そのあとKAZEEMは、リクシャーを停めて、泣きに泣きました。
私も、英語力が貧弱なので、なぐさめることもできず。
まさかインドでリクシャーワーラーに、「おれ自殺したいんだ。」なんていわれるだなんて。
ううKAZEEM…それでも笑ってられる君はすてきだよ、私はそれしか言えないよ。
泣いたまま、ホテルまで送ってくれました。
「次に会うときは、タクシードライバーになってるから、夫と一緒にきてね。
一緒にラジャスタンを回ろう。
ついでにガールフレンドも連れてきてね♡」
だってさ!!
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後日、KAZEEMから荷物が届きました。
びっくりしたーーーーーー!!
決して裕福じゃないから、無理しただろうに…まったく…。
代わりにガールフレンドを送ってほしいそうです。
でもすっごいうれしかったし、送ってくれたお土産もすっごい素敵だった!!
インド人たちは、こういう素敵お土産を、どこに隠してるんだろう…
(インド旅行中にみた女の子たちも、すごい素敵なパンジャビを着てたけど、
そんなのどこにも売ってなかったよ…まぁそれはさておき)
まさか、ほんとに、旅行後もこうやって付き合いができるなんて…KAZEEM、幸せになってほしいよー!!
インドにまたひとり、大切な友人が増えて、とても幸せです。


