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MIT.EGG 3.0

某工科大学とはなんの関係もありません。
まだまだ工事中。

([前の記事]の続き)


■「踊ってみた」の先にあるもの

例えば「演奏してみた」であれば上手くて有名になれば目指す先としてプロの奏者がある。「歌ってみた」もその先として歌手がある。

ところが「踊ってみた」はプロのダンサーを目指す、というのもあったかもしれないが、どちらかというと別な方向性の動画が伸びていた。


最初はアニメやゲームで出てくる振付が流行った。次にボーカロイド楽曲のオリジナル振付が流行るようになったが、どちらかというと可愛い感じの踊りとか、思い切りネタに振ったものか、歌詞に合わせた覚えやすい振付が流行る傾向にあった。ボカロ以外ではアイドル曲も一定の人気があった。

見る側の属性としても初期のニコ動はアニメ、ゲームオタクが主流で、ガチなダンスの技術や巧さは二の次だった。


ここにYumiko先生の存在が大きな役割を果たす。

海外で初音ミクのコスプレで踊ったことで一躍有名になった彼女の作る振付は可愛く、叙情的であり、たまに拍を外してるように見えたり、ちょっと難しくて攻略的要素があったりした。シンプルに言えば「惹きつけられる踊り」だった。また振付のこだわりポイント等が発信される度に、とてもオタク心をくすぐられ多くの人が踊るものとなった。

このYumiko先生がDRの振付の先生となり、彼女たちの踊る楽曲のほぼすべてがYumikoプロデュースと言ってもいい状態になった。(DR振付の時はMTP名義だったが)

これによって DANCEROID = Yumiko先生の振付 = ニコ動踊ってみた の構図ができあがってくる。


さらにDRは芸能事務所に所属していたこともあり、その振付や衣装からアイドル的な位置づけで訴求されることとなった。先の構図を逆に見れば、ニコ動踊ってみたの視聴者はDRの活動を見て、彼女たちに憧れ、将来目指す先として考えるようになる人が出てくるのはある意味必然だった。

現在踊ってみたから有名になり、グループを組んだりソロで活動するアイドルたちは、DRに続く者達といえる。


(さらに続く)