水曜日の夜、1本の電話。

「な、あんた 、12日 けえへん?」

突然の話に「・・・・・・」

(う 、12日は日曜日、数少ない営業日だなァ・・・)

「あんたに 会わせたい人がおるんよ。」

4年前に知り合ったばかりの京都に住む友人です。
「11月に幼馴染が亡くなって以来気持ちが塞いで
元気になれない。泣いてばかりよ。」と
言っていた彼女。
そんな彼女が動き出そうとしている。

行かずばなるまい。

案内されたのは2年前に一緒に見に来ようと
話題にしていた島原太夫道中。
吉野太夫さんのお墓のある常照寺。

4月第2日曜日行われる吉野太夫さんの花供養。

 

 
   
   
 独特の足運びに感嘆 
かなり 年季がいるようです。

地元に住む彼女ならではのポイントを押さえた案内。

3人の太夫が歩かれましたが
下駄は3本歯。片方持ってみましたが結構重いです。
 

髪結い、髪飾り、打掛まで合わせると30キロ余りあるそうです。
3人3様の髪型も説明がありました。

島原は嶋原とも書き、
正式名は下京区西新屋敷。だそうです。

紹介されたのは島原太夫の中でも別格の
花扇太夫。

気働きの素晴らしい〇子さん。
太夫に渡す素敵な花束 まで用意してくれていました。

「女が女に惚れるのよ~ 」 〇子さん。

8年前に脳梗塞で倒れられ

復活は・・と危ぶまれたそうですが
 

知らない人が見ると気が付かないかもと
感じさせるほどの所作。
(道中はされていません。)

お話してくださる時も 椅子が用意されていましたが
立ったままで30分、
島原の由来から廓のことなどお話されました。
ユーモアを交えてのお話も行き届いていて
あっと言う間の30分。

太夫のオーラが凄すぎます。

そこには プライドと気概が見受けられました。




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                  京都番外編 明日につづく



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