
小学校5年生のときとは違って、もっと優しく合わさった

私たちは互いの顔を見つめ、微笑んだ

最初に口を開いたのは加地君だった

「まわってこなかったらどうしようかと思ってたんだ
」「うん、私も
」右足でツー・ステップ

続いて、左足でツー・ステップ

「まわってきてよかったな
」「うん
」なぜかあまり言葉が出てこなかった

私は肯いてばかりいた

あのときは、普段無口な加地君の方がよく喋っていた

「だけど、まわってくると、もうここで終わってほしいな
」「うん
」「このままでさ

次の奴に・・・・・・」
さすがに恥ずかしかったのか、加地君は続きの言葉を呑み込んでしまった

けれど、何を言おうとしたのか、はっきりわかった

次の奴に本山を渡したくない――
「加地君、あのね
」考えて、言ったわけではない

ただ言葉が出ていた

「プラネタリウムのこと、ありがとう
」「あ、うん

わかった?」
加地君の顔が真っ赤になった

私の顔も、きっと真っ赤になっているんだろう

「わかったよ
」それだけ言うのが精一杯だった

そして、それだけで十分だった

手を繋いだままくるりと回り、私たちは向き合った

私は両手でスカートをつまんで、加地君は胸に右手を当てて、丁寧に、思いを
込めて、お辞儀をする

お別れの瞬間がやってきたのだ

繋いだ手を離す少し前、私たちはぎゅっと握り合った

お互い、自然と手に力が入っていたのだった

そうして、私たちは別れた

けれど、私たちは知っていた

気持ちはずっと一緒なのだと

つづく