」ぽろりと口から言葉が漏れた。
「どうして
」その瞬間を待っていたのだろう
すかさず忍がぶっきらぼうに呟く。「家庭の恥だから
」そう答えた瞬間、カッと頬が熱くなった。
恥かしい。甲田親子ではなく、父親が
こんなことを息子に言わせる父が。それは、久しく忘れていた生々しい感覚だった
父の存在が、感情的な対象として蘇ったのは本当に久しぶりだった。「どうして
」忍は同じ質問をした
融は苦笑する。「どうしてって、大体見当はつくだろ
俺の親父があいつの母親と浮気してできたのがあいつだもの
」「だからって甲田を嫌ってたのか
」「別に嫌ってなんか
」「だって、そう言ったじゃないか
」つづく