夜のピクニック | 流れ星が消えないうちに 忘れられない、忘れられない。

流れ星が消えないうちに 忘れられない、忘れられない。

あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを――。

 融も手を振り返すハート忍と走ることは、仮眠する前に伝えておいた。
 あいつらも、長い時間を過ごした連中だったらぶぶ残念だけど、今はこれで後悔しない。
 融は、太ももを叩き始めた。
 ふと、左の方に視線をやると、緊張した表情の貴子と美和子が目に入った。
 がんばれよ、お二人さんカクカクみにー
 素直に心の中で声を掛ける。
 生徒たちの大集団の緊張は更に高まっていった花スタートの合図をする実行委員長が壇上に上がったのである。さすがにざわめきが静まり返り、苦しいほどの緊張が周囲に満ちたああああじりじりと生徒たちが前の方に進んでいる。上位入賞を狙う生徒は、少しでも前に出ようとして、立ち位置を優位にずらそうとしているのだわかめ入り卵焼き恐らく、最前線では凄まじい緊張感が漂っているはずである。千二百名もの生徒が一斉にマラソンでスタートするのだから、スタートダッシュは大切だ汗記録狙いの連中は、大集団に巻き込まれる前に抜け出したいだろう。
 実行委員長も声が嗄れていた。
「これより、自由歩行をスタートしますキノコ皆さんが無事に我が校の校門をくぐられますようびっくり気を付けて!!それでは、行って参ります!!
                                    つづく