やっと読むことができました。
なんとなく想像していた内容とはかなり違っていました。
KZDの1作目よりもさらに大人っぽい内容です。
想像していたのは上杉君が函館で謎解きしながらアーヤのことを思い出したり想ったりするというものだったのですが、そういうのは一瞬だけだった!(笑)
しかもそういうの、黒木君もだった!!意外!!!
やっぱり黒木君もアーヤが好きだったんだー。あー、KZってわたしが思っていたよりもすごいハーレムだったんだー。
それはともかく!KZシリーズ最初の頃は、上杉君と黒木君はすごく仲がいいコンビだったのに、KZのバランスを考えて自然と距離感を変えた2人。
もともと仲良かった2人でも、函館での出来事の間には初めて見る態度や表情が新鮮だったようです。
その2人のやりとりがとてもひとみ先生らしくて面白かったです。わたしの大好物です!楽しい!!
そして黒木君の秘密がやっと明らかになりました。
しかしこれは想像を超えていたな……。
KZシリーズの中では砂原が1番かわいそうな経験ばかりしていると思っていましたが、もしかしたら黒木君が1番ツライかもしれない。
想像を絶するつらさだと思いました。
大人のわたしでも受け止めきれなそうなので、これを越えなければならない黒木君超がんばれと思ってしまう。それにアーヤのことを1番大事に想っていても、アーヤはそれには応えなさそうだし黒木君の背負っているものを受け止められるタイプでもなさそうとか、いろいろ感じるところが多すぎてなぁ。切ないですね。
黒木君はアーヤみたいなタイプよりも蠣崎さんとかマリナみたいな強靭なタイプが合うと思うんだけど。
とにかく黒木君ショックが大きすぎたせいで、上杉君の母親との関係などは小さく感じてしまいました。でも読者のオトメたちには身近な問題だと思われ。
ところで今回は脇役の人たちのキャラクターが立っていて楽しかったな。
蠣崎さんなんてレギュラーになってほしいくらいです。魅力的。アントニオも出番は少ないけど良かった。
ものすごくひとみ先生らしい作品になっていると思います。1作目よりも楽しめました。