昨日は、藤田真央くんのリサイタルを聴きに、名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールに行ってきました![]()
もう楽しみで楽しみで、朝から顔がニヤけちゃうくらいでした![]()
音響がいいと評判の電気文化会館…私は初めて行きました。
客席数は395席。
ピアノリサイタルには最適な広さ![]()
ピアノはスタインウェイ。
プログラム
ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 op.110
リスト:「巡礼の年 第2年 イタリア」より
ペトラルカのソネット第104番
ダンテを読んでーソナタ風幻想曲
スクリャービン:ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 op.19「幻想」
ショパン:ピアノソナタ第3番 ロ短調 op.58
真央くんにもちろん期待していたんだけど、まずもってホールの音響は抜群でした![]()
スタインウェイも素晴らしいのか、ピアノの様々な音すべてを、余すことなくひろってくれるホール環境だと思いました。
1曲目のベートーヴェンピアノソナタ第31番。
第1楽章冒頭の和音を聴いた瞬間から涙がジワ~でしたよ~
一瞬にしてピアノの音色が心に染みてくる感じでした![]()
こんなにピアノの音色って、多彩なの?
それぞれの声部が違う音質で聴こえて、それが混じりあって醸し出すハーモニー![]()
今年もいろんな方のコンサートに足を運んだけれど、ピアノの音色にこれほど感動したことなかったです。
先月の真央くんのラフマニノフ2番も確かに良かったけど、オーケストラと一緒だとピアノの音色が半分隠れてしまうし…
あのホールの響きは今一なので![]()
昨日は、あのピアノの音を聴けただけで大満足でした![]()
もちろん、真央くんだから、あんな音色を出せるんだろうけど。
ベートーヴェンの音楽があって、あのピアノの音色で奏されたら…
一瞬で心をわしづかみされました。
真央くんの演奏会を聴くのは去年から3度めですけど、真央くんの音の良さ、音楽の良さは、素直で自然な流れを持っていることだと思うんです。
奇をてらったことをやるではなく、真央くんの好きな音、好きな音楽をピアノで表現し、ただただ自分で楽しんでる…みたいな。
ステージにヒョコヒョコ出てきて、ハニカミながらおじぎをして、座ると同時に、すぐ弾きはじめる。
ホントに練習を始めるかのように自然な流れでピアノを弾く。
弾いてる姿を見ていると、ホントに子供が楽しんでるようで…
ちょっと失礼になっちゃうかもですけど。
レゴブロックか何かに夢中になって遊んでる子供みたいで。
まるで、いろんな色のブロックを重ねて積み上げて、自分の思うような形を作り上げるのが楽しくてしょうがない…みたいな![]()
確かに、こんなに自由自在にピアノの音色を操ることができたなら、本当に楽しいことでしょうよ![]()
リストの「ダンテを読んで」のような超絶技巧曲も、まったく臆することなくサラーっとしなやかな指さばきで弾いてのけちゃうし。
かといって、ショパンのロマンティックな3楽章をしっとりと歌い上げる歌心もあり…
けれど、4楽章の表現なんて、すごく大胆だと思いました。
ピアニッシモの音が消えるまで聴き続け、次のフレーズにいく長い無音にも自然な流れがある。
ひとつ言えるのは、まだ、自分で思う存分楽しんではいるけれど、観客を楽しませようというショウマンシップは考えていないようで…
そこがまだ若さなのか、プロとしてまだ始まったばかり…ということでしょうか![]()
でも私は、それでいいと思います。
観客を意識しだすと、見せる表現のようなムダがついてきて、音楽が不自然になるような気がするので。
アンコールでは、チャイコフスキーのメディテーションを柔らか~く歌ってくれ、そして、もう1曲はモーツァルトのソナタ第12番第1楽章。
ピアノ学習者が必ず弾く曲。
音としては簡単なソナタだけど、真央くんが弾くとこんなに面白く表現してしまう…
普通の凡人が弾くのと才能のある人が弾くのでは、こうも違うか…ってことです![]()
真央くんの演奏会3度めにして初めて、今回は最初からサインをもらおう
と決めてました。
真央くん一人一人に丁寧に話を聞いてくれるもんだから、なかなか列が進みませんでしたが…
もらいました![]()
![]()
「1曲めから涙が出ました!」
って言ったら、「本当ですか~あれ?1曲め何弾いたっけ?」って真央くん。
「え~!ベートーヴェンです、31番です!」
「あ~そうだ、ベートーヴェン、2週間ぶりに弾いたのでヤバかったです」
ですって![]()
子供のような真央くんでありました![]()
10月12日にパリで行われたコンサート。
リストの「ダンテを読んで」など、こちらで聴けます![]()



