報道によると、長野県の斑尾・野尻湖地域や隣接するi新潟県妙高市の妙高高原地域で、シンガポールの不動産投資ファンド、ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)が大規模なリゾート開発を進めている。投資額は最大2千億円規模で、国内外から誘客が可能なリゾートとして再構築する。
ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)は、長野・新潟県境で大規模な再開発に乗り出し、斑尾高原(飯山市)や野尻湖(上水内郡信濃町)、妙高高原(新潟県妙高市)の各エリアでスキー場などを取得。
ターゲットとする客層は、インバウンド(訪日客)や首都圏から訪れるファミリー層のほか、国内外の富裕層としており、高付加価値化や長期滞在が可能なリゾートづくりを進める。宿泊施設は「上質なホテル」としつつ、価格帯は地域特性や顧客層を踏まえて検討する意向。
現状、赤倉温泉では冬期の宿泊者の約9割はインバウンドが占める。
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PCGは、シンガポールの政府系投資ファンド「GIC」に約20年所属し、日本支社代表も務めたケン・チャンCEO(最高経営責任者)が2019年に設立した。日本国内の観光関連投資に特化した「ジャパンツーリズムファンド1」を組成し、約350億円を調達。八十二銀行(長野市)などによる「八十二サステナビリティ1号投資事業有限責任組合」や、第四北越銀行(新潟市)などが出資。