長野 茅野の食用コオロギ養殖「クリケットファーム」事業破綻 | 幸せ信州

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  茅野の食用コオロギ養殖「クリケットファーム」破産

 

長野県茅野市の食用コオロギ養殖「株式会社クリケットファーム」は、1月17日付で札幌地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産した。

 

IT関連企業「株式会社インディテール」(北海道札幌市)の子会社として2021年に設立の同社は、食用コオロギの養殖・加工を主力に事業を展開し、養殖から加工まで長野県内の自社工場で一貫して手掛けてた。

 

 食用コオロギは高タンパクな次世代フードとして知られ、メディアにも多く取り上げられるなど話題となっていた。

 

コオロギ食に対する消費者の拒否反応は根強く、売上が低迷するなど業績が悪化、親会社の経営不振も重なり資金繰りが逼迫したため、2023年に事業を停止し事後処理を進めていた。

親会社の「インディテール」などグループ2社にも同様の措置が取られ、帝国データバンク札幌支店によると、3社合計の負債総額は約2億4000万円の見通し。

 

本社 / 茅野養殖場: 長野県茅野市玉川11400-1104        
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◆昆虫食市場:1,000億円
 日本能率協会総合研究所による試算では、2025年度昆虫食市場規模は、は世界全体で1,000億円。食用コオロギ分野には、大手食品メーカーも進出。昨年2月には「Pasco」ブランドの敷島製パンが、食用コオロギパウダーを使用したシリーズ商品で市場したが、SNS上で不買を呼びかけるような声まであがるなど、強い拒否反応も出ていた。