ミジンベニハゼ近況 | ミスズの水槽観察日記

ミスズの水槽観察日記

42年前にグッピーからスタートしカクレクマノミブリード10000匹達成!
現在はKR93SPを使いSPSを中心にサンゴ ミドリイシ飼育をしています。
主にミドリイシブログです。
2017年ダイバーデビュー!
2022年6月からミジンベニハゼの繁殖/ブリードをして稚魚も育てています。

久々にミジンベニハゼの近況報告です。

 

我が家で2022年夏に産まれ、7匹若魚まで育ったミジンベニハゼのF1個体。

1ペア(2匹)はナオさんにお譲りし、我が家で2ペア(4匹)が成立し30cmキューブ水槽へ。単身1匹はサンゴ水槽へ。のちにこの1匹は行方不明に・・・

 

その後2023年、2ペアそれぞれが産卵するもミスズのブリードに対するメンタル面でのテンションが嚙み合わずか(?)、その後の子孫は取れても3週間ほどしか育成できず失敗続き現在に至ります。

 

失敗の最たる理由に近親交配は遺伝子的に極端な弱さがあるとも言われていますので、そこの壁は高かったのかもしれません。

 

ハゼなどでは近親交配により受精卵の性決定が意図せずホモ化するという説があり誕生に至るまでの細胞分裂の時点でダメになる傾向にあるんだとか。

※⇧黄色い粒が生みたての卵

たしかにF1カップルのハッチアウト数が産卵数に対して極端に少ない傾向がウチでは確認できていました。

 

生まれたての稚魚の体調は2mm!10円玉・100円硬貨と同じ厚みです。

 

こちらは以前にもレポートしていますが左側の水槽は1匹が死んでしまい単身となり同居のヤシャハゼとシェア状態まま。

右側の水槽はペア・・・でした。

 

しかし右水槽ペアの(メス)1匹がお亡くなりに!(8月末)

こちらもオスだけ1匹になってしまいました。

 

ピーク時は毎週1回ペースで産卵をしていたのに最近3か月は産卵しなくなったので老化が加速してきたように感じていました。

そのせいか普段の捕食する量も減り、亡くなった方はエサに飛びつく勢いもスローな雰囲気だったのです。

 

ミジンベニハゼは年魚と言われています。ミスズがブリードに熱中し苦戦しながらどうにか成功した7匹は2022年の7月頃に産まれ丸2年を超えたところでした。

 

今回★になった1匹は我が水槽で生き永らえて天命を全うしたと考えたいです。

左側の水槽は1匹単身で過ごすことになりましたが、やはり食が細くなっているようです。

 

余談ですが塩ビ管がピンク色で羨ましいとか!? たまにコメントで言われますが、特に何もしていないデス。でもKHは8あります(塩はインスタントオーシャン)

 

それから数週間後、2つの水槽それぞれが1匹の単身だし、もしかするとペアにさせるチャンスはコレが文字通りラストになると考え右水槽の1匹を移動させました。

同時に右水槽を畳みました!

 

置き場所を右へ少し移動させて空いたスペースは水槽いじり用の道具類置き場へ。

 

そして肝心のミジンベニハゼは、なんと24時間後に2匹は同じ巣穴に入っていました!

ミジンベニハゼもですが、多くにハゼは性転換が出来るので相性さえよければ比較的スムーズにカップリングしますけど、ここまで早いとは驚きました。

 

しかもよく巣穴を見たら卵も!!

数は少ないですけど黒い粒が分かりますか?本来は隙間が無くビッシリと産むのでこれも近親交配&加齢も関連ありと考察。

 

それにしても2匹が出会ってから24時間程度で産んだという(笑)

 

しばらくの間、単身者同士でしたが相手がいるというのは人間でも同じということなんですね。きっと。

若魚の最盛期より劣りますが、エサを投与するとそれなりに反応を示します。

とはいえ老体なのでもうしばらく元気な姿を維持させたいところです。

 

小さなライブロック片が転がっているのは閉じた水槽のを移動したもので、一部はこの水槽に同居しているヤシャハゼ&ランドールの巣穴工事に使わせていずれ整頓します。

ペア飼育こそ本来の生態が見られると思うので、ヤシャハゼのペア飼育チャレンジもまだ諦めていないです(笑)

 

ミジンベニハゼのブリードはもう目指しませんが、長期飼育記録を目指しているところです。