4年前 2020年7月の話ですが、水槽の安定感を感じてきてそろそろ何か新しいサンゴを追加したいなと思うもののコロナ禍ということもあってSPSの海外便入荷が極めて乏しくコレ!という欲しいサンゴには出会えませんでした。
しかしヤフオクにイバラカンザシがその頃よく出品されていて、想像するに国内採取されたような類かも(?)と思いつつ入札すると安価で落札できてしまいました。
【掲載画像】2020年7月
微妙な色をしていて、特に中心付近がどことなく危なさを感じますよね。
だからこそ入札争いにならず安値終了したんですね。
しかもこの茶色だと皆さん敬遠したくなるのは無理もないです。
無事到着し入海前によく見ましたが余計な海藻類など付着物も少なめで良好です。
【2020年7月・入海】
ベースは敢えて褐色という点にはむしろ好感を持っていました。
なぜなら主役のカンザシがカラフルなので彩りは他のサンゴに求めるべき!なんて思っていました。
しかもイバラカンザシは極小サイズもあり、カラフルで見応えは十分です♪
ベースはコモンではなくハマサンゴの仲間かなと思っています。
ボロボロのカンザシがチラホラあります。
冒頭の出品掲載画像でも分かるようにベースの褐色はグリーン系になる素質を持っていそうな予感はありました。
よくよく見るとイバラカンザシの大半は元気がないようでカンザシのいわゆる傘のような広がり方に貧弱さを感じました。手前の砂地へ置きました。
入海から約3か月
【2020年9月】
ベースのハマサンゴは褐色だからこそ魅力を感じていたのにグリーンに揚がっちゃいました(笑)
まぁでもこれはコレで世間的に鑑賞価値が高まったとも言えますね。
約3か月間でイバラカンザシのいくつかひょろ長く、中にはほぼ咲かない危ない感じのものが居たのですが、何が効いたのか証明出来ませんが全体的にたくましくなりました。
中央〈⇩〉赤いカンザシのすぐ上あたりはまだ露出しています。
直径と高さともに2㎜くらいの凄く小さなものがいくつかあるのですが、このハマサンゴにはイバラカンザシ計32花あります!
約半年が経過しました。
【2021年1月】
カンザシ自体が逞しくなったようにも感じます。
⇨でマーキングしてある右隣のパープルハマサンゴに寄りかかってハマサンゴに引越する事象を目撃!
この隣の小さなイバラカンザシも便乗? 䚡管を伸ばしています。
真上から見るとこんな感じで右に居るパープルハマサンゴとは少し離れています。
グリーンのハマサンゴの中央付近は入海時よりも被覆しましたが赤い海藻類が占拠してます。
入海から1年が経過
【2021年7月】
イバラカンザシは入海直後に1つだけ死んで他は元気です。
イバラカンザシを数えてみたら32花あるので1つ小さいのが脱落したようです。
しかも1年でいくつか色の濃淡が変わりました。
例のパープルハマサンゴに引越ししたイバラカンザシがこんな感じに!
半年前と隣の小さな白系のイバラカンザシも見比べると䚡管を伸ばし完全に棲んでますよね。
土台のハマサンゴは䚡管の伸長時に地割れなどはせず上手く潜っていくようです。
入海時にグリーンのハマサンゴの中央付近の赤い海藻が占拠していたところもハマサンゴが勝ちました。ほぼ埋まってきているのが分かります?
さらにその奥の咲きかけて写っている白く大きめのカンザシはパープルハマサンゴに䚡管を埋め立て待ちといった感じ。
だいぶ前に気が付いたのですが、黄色い矢印のところのカンザシは真逆の上方に向きを変え移動したようです。
【2021年7月】
すぐ上の画像の黄色い⇧で示した青いカンザシの向きが変わったのが分かりますか?
さらにじっくり見比べると他にも䚡管を伸ばしたり向きを変えたりしています。その方が都合が良いからなのでしょう。
これらの変遷を見てきて思うのは水流がキモだなとは感じました。
水槽飼育下で給餌の必要性は正直な所、分からないです。
ワーム如きが光合成しないし、その成長エネルギー源は何か?って話ですよね。
1年間何も栄養を吸収せずにこの変化はないと思いますので、イバラカンザシに聞いてみたいですよ(笑)
2年経過【2022年7月】
イバラカンザシは2つダメになったようですが30花が健在です!
入海当時から液体フードなど何か特別にエサを与えるようなことは1度もしていないので彼らのエネルギー源は未だに謎のままです(汗)
消去法で魚の糞やらデトリタスの類や魚向けの粒エサの残飯などということになるんでしょう。
ちなみに入海時の中心付近の危いところは跡形もなく完全に塞がれて健全です。
差し当たり左斜め上にあるグリーンのハナヤサイが巨大化してきて影になりつつある事が悩ましいところです。
前水槽でもイバラカンザシは居ました。
その時、最終的に生き残ったイバラカンザシは通算5年4か月超えが過去最長飼育でした。
そして3年経過
【2023年7月】
大小さまざまのイバラカンザシをカウントしたら28花が健在です!
土台であるハマサンゴは輪郭が大きくなり周辺を飲み込んでいるところに3年という時間経過を感じます。
入海時よりもグリーンの輪郭も拡幅し、ゆっくりですが大きくなってきました♪
引っ越したイバラカンザシは今となっては、この白っぽい1花だけです。
4年経過した近況です。
【2024年7月】
特に変わり映え無いですが、周辺の(オレンジ色のサンゴらの)被覆争いが大変なことになっています。
夏休み期間に割るか剥がすか対応しようと考えています。
イバラカンザシは健在で入海直後と比べたら色が揚がってます!
真上にあるトゲサンゴが大幅に成長し傘状態で暗くなってきたのが少し心配ですが、夏休み期間に全体のレイアウトを調整する予定です。
エサを与えていなくとも4年間生き永らえているという事は魚の残飯やデトリタスなども何かしら栄養にしていると断定して良さそうです。
同時に飼育には間接的な強めの水流が良いと思います。
めざせ10年飼育!ですね♪