1.連続テレビドラマW 死の臓器 全5話(2015/wowow)〜 ☆☆☆☆☆

  麻野涼原作による、現在の医療制度や人の命の在り方を問うた、社会派医療サスペンス小説をドラマ化。腎臓が摘出された女性の遺体の発見と、ある医師が掛けられた臓器移植手術による“人体実験”容疑という2つの事件の接点が見えたとき、それらは「臓器売買」疑惑へと発展していく。「臓器売買」の背景にある、人々の陰謀や愚かさ、そして「臓器移植」による生きることへの希望…。患者を救うために必要とされる「臓器移植」をテーマに大病院と製薬会社の暗躍と現代医療の倫理を問う。


2.連続テレビドラマW 誤断 全6話(2015/wowow)〜  ☆☆☆☆☆

  作家,堂場瞬一による社会派ヒューマンサスペンス小説をドラマ化した。舞台は薬害事件を抱える大手製薬会社。法の網をかいくぐってでも会社の繁栄と存続を優先する昭和を生きた企業人、巨大企業の利益のために犠牲となった被害者たち、そして、上司の命令に従いながらも会社と被害者とのはざまで揺れる平成を生きる会社員。さまざまな人々の思惑が交錯する群像劇の中で、隠蔽工作を指示された若手社員が企業の闇にのみ込まれていくさまを描く。


3.連続テレビドラマW 天使のナイフ 全5話(2015/wowow)〜 ☆☆☆☆☆   ☆☆

  江戸川乱歩賞の選考会では、予備選考の時点から独走状態で、本選でも選考委員の満場一致で受賞が決定した超優秀な作品らしい。wouwowは、原作を選ぶのが上手いね。

  内容は、主人公である夫の妻が13歳の少年たち3名に強殺され赤ん坊が残された。彼らは少年法によって刑事責任能力を問われることなく鑑別所送致と保護観察処分のみ・・・・・で、被害者の夫は納得がいかない。4年後、社会に戻り三者三様に暮らしていた1名の少年が殺害された。主人公=被害者の夫は一転容疑者として、捜査対象となる。少年法や触法少年について、そして被害者や加害者の機微な心情、良く調べておいでです。凄い!


4.ドラマ 柳生十兵衛7番勝負 全6話(2005/NHK)〜 ☆☆☆☆☆

  ・・・・?番勝負 と言うのは、昔から対決物にあるが、何故か本作での対決は5回(5番)。一つは武蔵とのお手合わせとして、もう1番は何処に‥‥‥‥‥?!?!?!?           ドラマより、主役の 村上弘明 が良いね.


聖闘士星矢 The Beginning(2023/東映)〜☆☆☆☆☆
  テレビアニメも世界的人気を博した車田正美原作の名作漫画「聖闘士星矢」をハリウッドのスタッフやキャストが集結して実写映画化し、新田真剣佑が主演を務めたバトルアクション。と、あるようにハリウッド関連ということで興味を持ったので見た。勿論、漫画聖闘士星矢はリアルで見てたし、持っている。もしホントに忠実に再現するとしたら、本作がビキニングともあるし、シリーズにしないと完結しないね。ハリウッド特撮技術は凄いけど、やはり漫画の方が数段↑。
 

.ローレライ(2005/東宝)〜 ☆☆☆

  1945年8月、広島に原爆を投下され、窮地に陥った日本軍は、ドイツから極秘裏に入手した潜水艦・伊507に特殊兵器「ローレライ」を搭載し、米原爆搭載機の発信基地の奇襲を目論む。だが乗組員たちの思いはさまざまだった。原作は福井晴敏の「終戦のローレライ」。同じ原作者による大作「戦国自衛隊1549」「亡国のイージス」がこれまた良いね。泣いた


.スイート・マイホーム(2023/日活)〜

☆☆☆☆☆

  2018年に第13回小説現代長編新人賞を受賞した神津凛子のホラーサスペンス小説「スイート・マイホーム」を映画化。和製ホラー満開。

  夫は、愛する妻と幼い娘のために念願の最新式一軒家を購入する。その家は、地下の巨大な暖房設備により、家全体を温める理想的な物件だった。マイホームでの幸せな生活をスタートさせた一家だったが、その幸せはある不可解な出来事をきっかけに恐怖へと転じていく。ジワーっと湧いてくる冷たい汗と恐怖。浮気への見せしめ!


ドラマ 日曜劇場 VIVANT(2023/TBS系列)〜 ☆☆☆☆☆ + 

  テレビドラマとは思えないモンゴルでのロケ。そして俳優陣の演技力は当たり前として、嵐の二宮和也さんの演技力に可能性を見た。


9.バケモノの子(2015/東宝)〜 ☆☆☆☆☆

  ストーリーは、渋谷の街とバケモノたちが住まう「渋天街(じゅうてんがい)」という2つの世界を交錯させながら、バケモノと少年の奇妙な師弟関係や親子の絆を描くSFファンタジー長編アニメーション映画。この細田守という監督が、アニメで僕の好きなジャンルとは微妙に異なるが、SFファンタジーの作品を描き続けているので気になった見た。最近の日本のアニメ群が世界で評価されていく作品に触れたくてね。


10.亡国のイージス(2005/松竹)〜 ☆☆☆☆☆

  3回目くらいかな。見るの !憂国/三島由紀夫が思い出される。

  海上自衛隊の最新イージス護衛艦の副艦長が、某国の諜報員と共謀して艦を乗っ取り、最新の殺戮兵器で首都東京を狙う。彼の行動の理由は何なのか? 東京壊滅までに残された時間は10時間。この事態を解決するべく先任伍長(真田広之)と自衛隊の特殊潜入員とともにイージス艦の奪取に向かう。泣いた


11.妻と飛んだ特攻兵 8・19 満州、最後の特攻(2015/TV朝日系列) ☆☆☆☆☆ + 

  知られざる太平洋戦争の史実を描く「妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻」が原作。

  終戦後の1945年8月19日満州で避難民をソ連軍から守るため、妻を一緒に乗せた上、体当たりによる攻撃を実施した実在の軍人・谷藤徹夫を題材とした。2015年に文庫本、テレビドラマ化。 最近では、一番涙がでた。成宮寛貴や趣里が出てた。


12.永遠の0(2013/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ + 
  何回も見てます。百田尚樹の同名ベストセラー小説、名作だね!三浦春馬も出てたんだよね。
  司法試験に落ち続け、人生の目標を失いかけた青年・佐伯健太郎と、フリーライターの姉・慶子は、実の祖父だと思っていた賢一郎とは血のつながりがなく、本当の祖父は太平洋戦争で特攻により戦死した宮部久蔵という人物であることを知る。久蔵について調べ始めた2人は、祖父が凄腕のパイロットであり、生きることに強く執着した人物であったことを知る。そんな祖父がなぜ特攻に志願したのか。元戦友たちの証言から祖父の実像が明らかになっていき、やがて戦後60年にわたり封印されてきた驚きの事実にたどり着く。映画や原作では、空母に突っ込むところで終わるが、漫画版は空母に突っ込んだ後の姿描いています。漫画版のラストも良いです。〘いっぱい泣いた

13.ラーゲリより愛を込めて(2022/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 
  シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。ノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」が原作
  第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。主演の二宮和也がココでもイイね!〘泣いた

14.島守の塔(2022/毎日新聞)〜 ☆☆☆☆☆ 

  太平洋戦争末期の沖縄を舞台に命や平和の尊さを描いた戦争ドラマ。「鉄の暴風」と呼ばれた激しい空襲や艦砲射撃、そして上陸戦により、約20万人が犠牲となった太平洋戦争末期の沖縄戦。絶望の淵に立たされながらも「命こそ宝」と訴え後世に希望を託した2人の人物と、戦争に翻弄される沖縄の人々の姿を描き出す。軍命に従いながらも県民の命を守ろうとした戦中最後の沖縄県知事・島田叡、職務を超えて県民を守るべく奔走した警察部長・荒井退造、島田の世話役を務める県職員・比嘉凛が柱。史実

泣いた


15.劇場版 田園ボーイズ(2020/テレビ神奈川系)〜☆☆☆☆☆ 
  元々は全6話のテレビ版として作られたらしい。ど田舎で始めたホストクラブ。あ~そういえば、バブルの頃、故郷創生基金として当時の竹下首相が各自治体に使途自由の1億円に配ったところ、そのお金でプール作ったり金塊を買ったり村営キャバレーを作ったり、そんな話題が新聞に載っていた。そんな感じの物語と思ってほのぼの感を感じながら見ていたら、何!!!!!『レプリカント』話は全く予想外・奇想天外の展開をして行く。ほのぼのとしたコミカルドラマと思ってたら、後半はショートSFそしてシリアスホラー的コミカル映画。

16.劇場版 ダーウインが来た 海の生き物超伝説(2021/NHK)〜 ☆☆☆☆☆ 

  NHKの自然ドキュメンタリー番組「ダーウィンが来た!」の映画化第3弾。新種や不思議な生態が発見され続けている人類最後のフロンティア「海」をテーマに、番組取材班がこれまで撮影してきた200本もの映像素材から厳選した約60種の海の生きものたちを紹介。


17.空のレストラン(2019/日本)〜 ☆☆☆☆☆

  北海道の牧場物というので、 『北の国から』のイメージで見てしまったせいか、ストーリーも俳優陣も軽すぎる。開拓時代とは違うけど、酪農や畑は今でも泥臭い。そんな汗の匂いのしない牧場物だった。映画というよりテレビドラマだなー。申し訳ないけど、都会人が脚本した都会の牧場だネ。


18.千と千尋の神隠し(2001/スタジオジブリ・東宝)〜

☆☆☆☆☆ 

  当時の大ヒットアニメ映画。台湾や日本各地にモデルの宿とされる場所がたくさんあるんだけれど ‥‥‥‥4箇所くらい訪れたかな?

  何事にも無気力な10歳の千尋は、両親と地方都市に引っ越す途中、異世界に迷い込む。誰もいない店で勝手に料理を食べた両親は豚の姿に変えられてしまい、ひとりぼっちになった千尋は、町を支配する魔女=湯婆婆に名前を奪われ「千」と呼ばれるようになる。湯婆婆の経営する、神々のための湯屋「油屋」で働くことになった千尋は、謎めいた少年ハクや先輩のリンらに助けられながら、さまざまな困難を乗り越えていく。アニメはあまり見ないけど、この映画は思い出深いね! あらためて見ると、大人向け長編アニメーションファンタジー映画だネ。


19.約束のネバーランド(2020/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 

  自然の中に建てられた楽園のような養護院。そこで暮らす子どもたちは、母親代わりの優しいイザベラを「ママ」と呼んで慕い、いつか里親に引き取られる日を待ちわびている。年長者のエマ、レイ、ノーマンも、外の世界で待つ幸せな暮らしを信じていた。ある日、里親が見つかり孤児院を去ることになったコニーを見送ったエマとノーマンは、彼女が大切にしていた人形を忘れて行ったことに気づく。コニーに人形を届けるため、近づくことを固く禁じられていた「門」へ向かった2人は、そこで無残にも命を奪われ、食料として出荷されるコニーの姿を目撃する。彼らが楽園だと信じていた孤児院は、実は「鬼に献上する食用児を育てる農園」で、ママは「最上級の食用児を育てる飼育監」だったのだ。全てが偽りだったと気づいたエマたちは、孤児全員を引き連れた無謀ともいえる脱獄計画に乗り出す。

  少年ジャンプからのアニメだった。ストーリーも含めて全くの想定外でホラー映画。北川景子が悪役で出ていたのも驚き!

  漫画で、映画後の続きがあるのかわかりませんが、明らかに続編を意識した作りで、様々な展開が期待できますね!


20.そしてバトンは渡された(2021/ワーナーパイオニア)〜

☆☆☆☆☆

  第16回本屋大賞を受賞した同名小説が原作。連れ子の男と結婚するも、妻は夫の子を引き取り離婚。娘は大きくなり、結婚を考えた時、止まっていた 「時」が動き出す。一方、夫の子を引き取り愛情を目一杯降り注いでいたが、その子のために結婚を繰り返しているうちに、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。父を3人、母を2人持つ娘、そこには、『愛』があった。『血は水よりも濃し』と言うが、逆もまた真なり だネ! 永野芽郁、好きだワ 


21.七つの会議(2019/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 

  池井戸潤の同名企業犯罪小説が原作。中堅メーカーで営業係長の主人公は、いわゆる「ぐうたら社員」だがもとエリート戦士のトップセールスマンなのだが、必死で営業目標クリアに努める企業戦士たちを横目に一人ひょうひょうとした日々を過ごしていた。そんなある日、係長を貶めようとする上司たちは次々と左遷されていく。何故か?????

  公開当時、見て『面白かった』というイメージはあるんだけど、最初から最後まで見覚えがなかった。ほぼ新作状態で見ました。


22.集団左遷(1994/東映)〜 ☆☆☆☆☆ 

  江波戸俊夫の同名経済小説を原作。バブル期、土地は紙風船のごとく舞い上がった。一番利益を上げた不動産会社群も次々と倒産の危機に見舞われ、当時の企業戦士はリストラまたは左遷される。会社に見限られたサラリーマンたちが、意地とプライドを賭けて危機に立ち向かっていく姿を描いたヒューマン経済ドラマ。今は懐かしい中村敦夫・津川雅彦・柴田恭兵の布陣がいいね。


23.社葬(1989/東映)〜 ☆☆☆☆☆ 

  日本有数の大新聞社の社長が急逝した。しかも腹上死というスキャンダラスな死因に社内は大混乱に陥る。その死因を隠蔽し、社葬絡みで次期社長の座をめぐり

☆☆☆☆☆ 

、会長派と社長派の派閥争いが激化。派閥を嫌う中立派で叩き上げの販売局長(主役∶緒形拳)も、否応なく巻き込まれていく。十朱幸代が懐かしく、井森美幸ビックリ!!


24.貞子DX(2022/)〜 ☆☆☆☆☆ 

  ホラー好きな人は 『貞子』でわかりますよね。その感覚で見ました。面白くないコメデイーホラーです。語る必要もなし!


25.お前の罪を自白しろ(2023/松竹)〜 ☆☆☆☆☆ 

  政治家一族の孫娘誘拐事件の行方を描いた社会派サスペンス。ストーリーは、政治家一族である宇田家の次男は建築会社を設立したものの倒産し、政治スキャンダルの渦中にいる国会議員の父の秘書を務めながら煮え切らない日々を過ごしていた。そんなある日、宇田家の長女(夫は市議会議員で女壻)の幼い娘が誘拐されてしまう。犯人の要求は身代金ではなく、翌日の午後5時までに記者会見を開いて議員が犯した「罪を告白」しろというものだった。それは国家を揺るがすほどの罪で、権力に固執する議員は口を開こうとしない。次男は家族の命を救うため、罪に隠された真相を暴くべく立ちあがるが……。


26.男たちの大和(2005/東映)〜 ☆☆☆☆☆  

  私事ながら僕の父は終戦時、海軍航空隊予科練の志願少年兵。当時は特攻隊要員パイロットのための人集めだったらしいが、少年ためそのため生き残ったらしい。だいぶ前から言われていることだが、戦争の記憶を風化させてはいけない。戦争は悲惨だから。!と、同時に現在の国防についても卑下することなく語らなければならない。

  この映画は戦後60年記念作品として東映が制作した、戦艦大和に乗り込んだ乗組員たちの悲劇を壮大なスケールで描いた超大作。2005年4月6日、鹿児島県枕崎の漁港を訪れた1人の女性が、老漁師に北緯30度43分、東経128度4分まで船を出してほしいと懇願する。しかし、そこはかつて老漁師が新兵として乗り込んでいた戦艦大和が60年前の昭和20年4月7日に沈んだ場所だった・・・。

  『大和』の沖縄突入作戦で、燃料片道・防空戦闘機無し (作戦上は護衛無しだが、実際は数機が命令違反で直掩機がついたらしい。)の特攻作戦は知っていたが、頭で理解していた。よく考えると、海軍特攻機のように、戦艦の特効自爆艦だもネ。悲惨なことに決死の覚悟の出陣も、沖縄にたどり着くこともできず、九州沖で雷撃隊等により轟沈。大和の乗員は約3500人だが、その内3,000人およぶ直掩護衛艦5隻もほぼ沈没しその中の1,000人、合わせて4,000名ほどが戦死している。

  長嶋一茂が、立派に役者してたね。見直した。仲代達矢は さすが だネ。


27.THE DAYS 全8話(2023/ネットフリックス)〜☆☆☆☆☆ 

  Netflixのドラマ「THE DAYS」は全8話。2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原発事故の緊迫の7日間を描いた実話で、政府、会社組織、原発所内で事故に対峙した人々の3つの視点から物語が展開されます。門田隆将著『死の淵を見た男──吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)が原案。

  同様の映画にFukushima 50』、ドキュメンタリータッチでNHKや民放物があったと思う。僕的には、NHKやFukushima 50の方がリアル感や緊迫感があるように思う。でも、どの作品も視点の取り方が別なのでどれを見ても楽しめる。


28.蒲田行進曲(1982/松竹)〜 ☆☆☆☆☆ 

  人生もほぼ後半になってくると、新作(最近はハリウッドも脚本不足で海外の人気作品をハリウッド化したり、ハリウッド作品の再映画化が多い。)というよりも 「昔見て良かった。もう一回見てみるか!」という感じで観ることが多い。蒲田行進曲もその一作でYouTubeで放映。ストーリーは、松竹の蒲田撮影所を舞台に、破天荒な花形スターと彼を慕う大部屋俳優の奇妙な友情、2人の間で揺れ動く女優の姿を描く。「新選組」の撮影真っただ中の京都撮影所。人気俳優の倉岡銀四郎は、ライバル俳優の橘が自分より目立っていることが気に入らない。さらに、最大の見せ場である「池田屋の階段落ち」が、危険であることを理由に中止になろうとしていた。そんな中、恋人の女優・小夏の妊娠を知った銀四郎は、スキャンダルを避けるため、子分である大部屋俳優・ヤスに彼女を押し付ける。銀四郎を慕うヤスは、小夏と結婚して自分の子として育てることを誓うが……。銀四郎役とヤス役にはつか作品の舞台に多く出演する風間杜夫平田満が抜擢され、2人の出世作となった。小夏役の松坂慶子の演技と歌(蒲田行進曲)がイイね。志穂美悦子のキレがイイね。古き良き映画の時代を観たい方にお勧め。今思うと、挿入歌に中村雅俊の『恋人たちも濡れる街角』が履いていたんだね。東映京都撮影所の大部屋俳優である汐路章の階段落ちの逸話がモデルらしい。


29.キネマの天地(1986/松竹)〜

  前作、 「蒲田行進曲」といえば思い出すのがこの 「キネマの天地」。蒲田行進曲が大ヒットしたので、松竹がノッて一気に制作したという話もある。ストーリーは、松竹が撮影所を大船に移転する直前の昭和8、9年の蒲田撮影所を舞台に、映画作りに情熱を燃やす人々の人生を描く。脚本は井上ひさし、山田洋次が監督。懐かしい


30.ゴジラ-1.0 (2023/ 東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 
  タイトルの「-1.0」の読みは「マイナスワン」。舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、通算30作目。
ハリウッドでも制作されているが、二作目以降はハリウッドのゴジラは力強い。初期のハリウッド作のゴジラは爬虫類というかトカゲっぽいので、👎。昭和29年のゴジラは、当時の子供心には『凄い』という感じだったが、今見ると、陳腐というか幼稚。日本版では2016年の 「シン・ゴジラ」が一番迫力があった。でも、ゴジラ復活元年

31.大河への道(2022/松竹)〜 ☆☆☆☆☆ 

  大河の主役は、「高橋景保」‥‥‥‥誰?????

  この映画の視点が良い。 『伊能忠敬』は知ってるよね。では『高橋景保』とは ?。

  ストーリーは、千葉県香取市役所では地域を盛り上げるため、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした大河ドラマの開発プロジェクトが立ち上がる。しかし脚本制作の最中に、忠敬が地図完成の3年前に亡くなっていたという事実が発覚してしまう。1818年、江戸の下町。伊能忠敬は日本地図の完成を見ることなく他界する。彼の志を継いだ弟子たちは地図を完成させるべく、一世一代の隠密作戦に乗り出すが・・・・・。


32.湯道(2023/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 

  湯道とは、 『湯の道』なり。 

  銭湯の遺産相続者となった兄は建築家で、銭湯を愛し銭湯を切り盛りしていた弟と、銭湯を閉鎖しMsに建て替えを目論む兄(生田斗真)。お風呂を愛する番台娘。湯道に魅せられ湯道を学び定年退職金で自宅に檜風呂を作ろうとしている男。源泉至上主義の温泉評論家。お湯を語る謎の浮浪者。常連の夫婦やお客。それらの人々が絡んで銭湯を盛り上げるお風呂に絡む人生コメディ。生田斗真が、テルマエ・ロマエの阿部寛を彷彿させる。


33.お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方(2021/イオン)〜 ☆☆☆☆☆ 

  定年退職を間近に控え、仕事や子育てが一段落した熟年夫婦の騒動を中心にコミカルに描いた映画。家庭で夫は日々マージャ、妻は夫在宅ストレス症に陥いっている。そんな中、キッチンカーで自主営業をしている娘は、葬儀社に転職したばかりの男と出会い、終活フェアの存在を知る。そして家族を巻き込み、終活に向けたストーリーが始まる。


34.空飛ぶタイヤ(2018/松竹)〜 ☆☆☆☆☆ 
  タイヤ脱落事故と大手自動車メーカーのリコール隠しをテーマにした池井戸潤の同名ベストセラー小説が原作。
  事故を起こした運送会社社長である主人公が、自社の無実を証明すべく巨大企業の闇に挑む。この原点は2002年に発生した三菱の大型トレーラーの脱輪により歩道歩いていた親子の死傷事故、更には事故原因は結果として運送会社の整備不良ではなく三菱のリコール隠しであった実話ベースの話。当時は、新聞で大騒ぎしていたので、よく覚えている。
  ストーリーは、トラックの事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社社長(長瀬智也)が警察から聞かされたのは、走行中のトラックからタイヤが突然外れて宙を舞い歩行中の人にあたり死亡事故が起きたということ。整備不良を疑われ、世間からもバッシングを受ける中、トラックの構造自体の欠陥に気づいた運送会社社長は、製造元である自動車メーカーに再調査を要求する。しかし、なかなか調査が進展を見せないことに苛立った社長は自ら調査を開始するが、大企業によるリコール隠しの現実を知ることとなる。そして・・・・・・。ラストにサザンの曲使っていたんだね!

35.ヤクザと家族 The Family(2021/角川)〜 ☆☆☆☆☆ 
  時代の中で排除されていくヤクザたちの姿を3つの時代の価値観で描いていくオリジナル作品。

  1999 年、父親を覚せい剤で失った男は.ある暴力団組長の危機を救う。その日暮らしの生活で自暴自棄になっていた男に組長は手を差し伸べ盃を交わす。2005 年、男は、ヤクザの世界で経験を積み男を磨き、自分の「家族」や「ファミリー」を守るために行動を起こす。2019年、14年の出所を終えた男が直面したのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなくなった組の姿だった・・・・・。ヤクザも、シャブや特殊詐欺に手を染めないで、義理と人情の世界で喰って生きていければ、良い組織なのにね!


36.パレード(2024/ネットフリックス)〜 ☆☆☆☆☆ 
  この世から旅立った人々から残された人々への思いをテーマに描いたオリジナルのヒューマンドラマだが、テーマの世界観として、ハリウッド作品ブルース・ウィリス主演の『シックス・センス』が似てるか?

  ストーリーは、瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました女は、離ればなれになったひとり息子を捜す彼女探しているうちに、自分がすでに死んでいることを知るが、未練を残して世を去ったため、まだ“その先”に行くことができずにいる。未練を残しこの世からは慣れられない死者たちが、月に一度集まり、それぞれの会いたかった人を捜すパレードという儀式がある。死んだその人は、この世の中は見ることはできるが、存在は認知されない。そんな中の、要はヒューマンドラマ。

  コッチの世とあの世が似たような世界で過ごしているが、現在は霊体だから、移動は瞬時にできるのかとか食べ物はどうしてるんだ とか それともこの世とあの世の中間の世界(幽界)か? とか気になってストレスがたまる。なにか中途半端感あり。


37.日本で一番悪い奴ら(2016/東映・日活)〜 ☆☆☆☆☆ 

  2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に何冊も出版されているが、その映画化で実録もの。暴力団担当『稲葉刑事』を綾野剛が演じる。捜査過程において、「S」と呼ばれる裏社会のスパイを作り、検挙成績を上げるため、徐々に悪事に手を染め、ついには事件を作り、シャブに溺れ薬をさばくネタ元にまでなり、最後は逮捕される様を描く。道警は警視庁や大阪府警より真面目なイメージがついているが、稲葉さんはそのイメージをすっかり崩したね。


38.シティーハンター(2024/ネットフリックス)〜  ☆☆☆☆☆ 
  北条司の大人気コミック「シティーハンター」の実写版。東京の大都市・新宿の裏社会で起こる様々なトラブル処理を請け負う、超一流のスイーパー(始末屋)であるが、主人公であるお調子者の顔で正体を隠す冴羽リョウの活躍を描く。 この実写版で、冴羽リョウの超人的体力は、第二次世界大戦時の日本軍部によって開発された薬物投与の少年の生き残りとわかった。投与が故意か偶然かはわからないが?漫画やアニメの実写化で、原作を超えるものは少ないけどコレはかなりいいが、本編までの入りが長い。鈴木亮平の映画の役に合わせ自在に変化する役者ぶりが凄いわ! 同じく北条司原作のコミック 『キャッツ♥アイ』の三姉妹と競演させたいね

39.容疑者室井慎次(2005/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 
  『踊る大捜査線』のスピンオフ映画。

  警視庁の室井管理官が、自らが指揮を執った殺人事件の捜査中、 取調べ中の容疑者(警察官)が事故死し、その捜査手法が
 問題となり、特別公務員暴行陵虐罪で逮捕されるという思いがけない事態が発生する。逃走中に車にはねられ即死したの母親が、過剰な取り調べがあったとして刑事告発したのだった。警察の不正を暴くと意気込む弁護士により、室井は窮地に追い込まれていく。警視庁と警察庁の対立、
更にその裏には・・・・・・。


40.浅草キッド(2021/ネットフリックス)〜 ☆☆☆☆☆ 

  昭和40年代の浅草。明治大学工学部工業化学科を20日で中退し、「お笑いの殿堂」と呼ばれる浅草フランス座のエレベーターボーイをしていた男が一人。

  多くの人気芸人を育てながらも自身はテレビにほとんど出演しなかったことから「幻の浅草芸人」と呼ばれた師匠 深見 千三郎 や仲間たちとの日々重ねながら芸人・ビートたけしが誕生するまでを描き出す。自伝「浅草キッド」の映画化。

  演芸って、こう言う世界観なんですね。


41.ONODA 一万夜を越えて (2021/日仏独伊ベルギー合作)〜 ☆☆☆☆☆ 
  太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した元陸軍中野学校小野田寛郎陸軍少尉の実録を映画化。当時の日本社会で大きな話題となった。1972年にはグアムから横井庄一上等兵が帰国、相次いでフィリピンで発見され帰国した小野田少尉は陸軍エリート。横井さんの帰国時の 『恥ずかしながら帰ってまいりました』という発声が涙を誘う。


42.ゾン100(2023/ネットフリックス)〜 ☆☆☆☆☆ 

  人気漫画の映画化。ブラック企業に勤める主人公は、まるで死んだように生きる日々を過ごしていた。ある朝、街はゾンビに埋め尽くされているが、もう会社へ行かなくて良いことに歓喜するとともに、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」としてリスト化し、ひとつずつ実行していく。そして、シャークマンになる。 !!!!!!


43.シャイロックの子供たち(2023/松竹)〜 ☆☆☆☆☆ 

  経済小説の大家池井戸潤の同名小説を映画化したものだが、小説・TVドラマ・映画それぞれが登場人物や展開が異なるオリジナルストーリーらしい。また本小説は、池井戸潤が、 『僕の小説の書き方を決定づけた記念的碑的な一冊』と位置づけているらしい。僕の中では、最近の経済や政治の作家陣で一番期待している方です。

  ストーリーは、ある大手銀行の支店で現金紛失事件が発生し、課長代理(阿部サダヲ)と担当のお客様(上戸彩)係と同僚達は、事件の裏側を探っていく。すると、事件に隠されたある事実にたどりつくが、それはメガバンクを揺るがす不祥事の始まりにすぎなかった‥‥‥‥。                             


44.ストロベリーナイト(2013/東宝)〜☆☆☆☆☆ 

  誉田哲也の人気警察小説の4作目「インビジブルレイン」が原作。小説版もあるが、漫画が結構いいよ。TVドラマ化もされているが 、警視庁捜査一課姫川玲子警部補が率いる姫川班の管轄で連続殺人事件が発生し、暴力団抗争絡みのため、四課と合同特別捜査本部を設置する。早々に容疑者は浮上するが上層部から「容疑者には触れるな」という不可解な指示が出て捜査は混乱する。何故 ‥‥‥:::‥‥。?


45.ヴィレッジ(2023/角川)〜 ☆☆☆☆☆ 

  能の演目『邯鄲』を物語の核に繰り広げられるサスペンス。ある閉鎖的な村を舞台に、父の汚名を被り借金苦で未来への希望もないゴミ処理場作業員の青年(横浜流星)が、東京から帰ってきた幼なじみがひかれ合い、幸せな生活を送る中、ある秘密を共有する。能の師匠でかつ刑事役で中村獅童

が出てくる 。全般的にストーリーが暗くて重い。


46.世界の終わりから(2023/ナカチカ?)〜

☆☆☆☆☆ 

   事故で親を亡くした女子高生は、学校でも自分の居場所を見つけられず、生きる希望を見いだせない日々を送っていた。ある日、彼女の前に警察庁警備局を名乗る男が現れ、男から自分の見た夢を教えてほしいと頼まれる。まったく心当たりがない男の依頼に混乱するが、その夜、奇妙な夢を見る。予知夢か?予言の書or運命の書!?!?!? 意味不明な展開だが、それは世界を救うことへと繋がって行く。


47.無頼(2020/チッチオフィルム)〜 ☆☆☆☆☆ 

  『パッチギ』の井筒和幸監督作品。戦後の混乱期から高度成長期・バブル期と昭和という時代とともに、時代の申し子として育ち、そんな時代の片隅で、何者にも頼らず、飢えや汚辱と格闘し、世間に刃向かい続けて生きてきた男がいた。やがて、ヤクザ/暴力団と呼ばれる「無頼の徒」は、社会からはじき出された者たちを束ねて、命懸けで裏社会を生き抜いていく。

 やくざ者たちの視点から激動の昭和史を描いた群像劇。実録っぽいので調べてみると、モデルは元山口組系後藤組の組長は 後藤忠政 で、映画に出てくる宗教団体は 創価学会 らしい。 この組長、強面のイケイケ武闘派 だったような気がする。


48.幽遊白書 実写版 全5話(2023/ネットフリックス)〜

☆☆☆☆☆ 
  
『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1990年から94年にかけて連載された大ヒット漫画が原作。興味はなかったが、その特撮が話題になっていたので気になっていた。ストーリーは、正義感溢れる不良少年が死亡。そこで閻魔大王の息子から生き返りを命じられ復活、霊界探偵として人間界と魔界をつなごうと試みる計画を潰すため、個性あふれるキャラクターたちが次々と降りかかってくる困難に立ち向かうファンタジーアドベンチャー。やはり漫画の方に  があり。


49.サンクチュアリ−聖域−全8話(2023/ネットフリックス)〜 ☆☆☆☆☆ 

  ネットフリックスの完全オリジナルストーリーらしい。家庭崩壊と貧困の中で育った柔道少年は、将来はオリンピックのメダルも狙える逸材だった。それに目をつけた過去の名門部屋の親方が、 「土俵には金が落ちている」と勧誘され入門する。が、入門後も "半グレ"状態でただ金儲けの手段としての力士だったが、そのためいじめも多く、猿桜というしこ名を受けた後も相撲に敬意を示さないため、周囲から非難の目を向けられる。だが、生まれ持ったセンスもあり初土俵から連勝を続け角界を生き抜きていく、角界成り上がりの物語。最終話での番付は三段目。人気があれば続編へ・・・のパターンだね。多分続編決定!!!

  主役の 「一ノ瀬ワタル」、懐かしの「ピエール瀧」がイイね。


50.連続テレビドラマW だから殺せなかった。全5話(2021/wouwow)〜 ☆☆☆☆☆ 

 第27回鮎川哲也賞を受賞した同名小説をドラマ化。

 推理小説なので詳細な展開は云えないが、物語は、連続殺人事件とは一見脈絡もない贈収賄での自殺事案から始まる。連続殺人事件の発生の中、贈収賄事件をスクープした新聞記者の下に一通の封書が届く。犯人は新聞記者との紙上討論を要求し、ルールを破れば新たな殺人を犯すとの予告をし、その予告を受けた新聞記者(主役)は連続殺人犯の凶行を止めるため言葉の力で立ち向かう。wouwowのドラマでハズレはないねそして渡部篤郎を外せないんだね!


51.大怪獣のあとしまつ(2022/東映・松竹)〜

 ☆☆☆☆☆ 

  人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然死んだ。国民が歓喜に沸く一方で、残された死体は徐々に腐敗・膨張が進んでいくが、その腐敗体液には謎の菌糸体が含まれていた。このままでは爆発し、一大事を招いてしまう。そのような中、政府により後始末に自衛隊や警察ではなく政府系の特務隊が任される。この怪獣の死んだ後の始末の映画化には、 『なるほど』と思わせるものがある。また映画の中の内閣を皮肉ったパロディ敬服。日本版ブラックユーモア。


52.黄泉返り(2003/東宝)〜 ☆☆☆☆☆ 

  テーマ曲とともに記憶に残る日本映画の一本

  九州阿蘇のとある地域で、奇妙な現象が頻発する。死んだ者が、死後も自分のことを想い続けてくれた人の前に、当時のままの姿で突然現われるというもの。最愛の人との再会に家族や恋人が喜ぶ一方、困惑する周囲の人々。厚生労働省職員(草彅剛)が、故郷で起こる謎の現象を解明するため現地に赴く。SFホラーヒューマンファンタジー。


53.プラン75(2022/日仏比合作)〜 ☆☆☆☆☆ 

  近未来ヒューマンSF。少子高齢化の日本で満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・施行され、当初は様々な議論を呼んだものの、超高齢化社会の問題解決策として世間に受け入れらる。75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本を舞台に、その制度に翻弄される人々の行く末を描く。

  僕は、75歳というように年齢で生死を区切るのは個体差が大きいので反対だが、寝た切りで自分の存在も意識できないような人をも、人道的 という理由で生かされるのも問題だと思う。今の医療技術では、ソコソコ ゾンビ状態で生かすことも可能で、医者が地方で寝た切り状態の人を集めて老人ホームを作るのも、国からの補助金でトリッパグレが無いので老人ホームが増加する一端だ。今の法律では、不作為の作為で老人が死んだとしても殺人罪に問われる可能性もある。医療技術の向上により、苦痛を伴いながら意に反して生かされてしまうこともあり、安楽死 というテーマで法体系を整備し直す必要があると思う。

  映画では、 スッピンの倍賞千恵子が凄い。最後の主演作品だネ。


54.グッドバイ・クルエル・ワールド(2022/ハピネット)〜 ☆☆☆☆☆ 

  虚しく暴力的・破滅的な大人の映画。互いに素性も知らないバラバラな感性の5人が一夜の強盗を計画。ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザの資金洗浄現場を襲い、1億円近い大金の強奪に成功する。強盗たちは金を山分けし、何食わぬ顔でそれぞれの日常に戻っていったが、金を奪われたヤクザが裏金で現役の刑事を雇い、強盗組織を本気で追い始めた。


55.ある男(2022/松竹)〜 ☆☆☆☆☆ 

 弁護士は、亡くなった夫の妻から、夫の身元調査をして欲しいという相談を受ける。妻は離婚を経験後に故郷へ帰り、やがて出会った男と再婚、幸せな家庭を築いていたが、夫は不慮の事故で帰らぬ人となった。ところが、長年疎遠になっていた夫の兄が、遺影に写っているのは弟ではないと話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだ。弁護士は男の正体を追う中で様々な人物と出会い、驚くべき真実に近づいていく。うまく言えないけれど、ラストに重みがあるわ。!


56.大名倒産(2023/松竹)〜  ☆☆☆☆☆ 

  越後の役人の息子とて生きてきた男は、ある日徳川家康の血を引く丹生山藩(三万石)の藩主の跡継ぎだと知らされる。しかし藩主であった実父は、息子に国を任せて隠居してしまう。藩主となった息子ではあるが、丹生山藩は25万両の借金を抱えていた。元藩主は「大名倒産」という奇策を生み出すが、それは借金の返済日に藩の倒産を宣言して踏み倒すという案だった。それは全ての責任を現藩主押しつけて切腹させようと企むものだった.....。このコミカルな大名物、シリーズではないが面白い。


57.怪物の木こり(2023/ワーナー)〜  ☆☆☆☆☆ 

  「怪物の木こり」という絵本に出てくる仮面を被った犯人が斧で相手の頭を割り、脳を奪い去るという連続猟奇殺人事件が発生。4連続殺人の捜査中、全員養護施設出身かつ脳にAIチップを人工的に埋め込まれサイコパスに創り上げられていた。犯人は次のターゲットに弁護士に定めたが、その弁護士もまたチップを埋め込まれていた一人だった。事件の捜査が進められるなかで、警視庁の天才プロファイラーが複雑な糸を解きほぐしていく。サイコパスをAIチップで創り上げていくという発想を小説に仕上げたのが凄い。SFタッチスリラー・サスペンス。


58.回路(2001/大映)〜 ☆☆☆☆☆ 

  一人暮しのOLの周囲では同僚の自殺、勤め先の社長の失踪など無気味な事件が相次いでいた。友達が、恋人が、そして家族までが次々と消えていく。時を同じくして、大学生の自宅のパソコンには、インターネットにアクセスしてもいないのに「幽霊に会いたいですか」という奇妙なメッセージが浮かび上がり、黒い袋に覆われた異常な人の姿が現れた。次第に廃虚となる町or 世界的現象??????で、人間世界で残った二人は出会い・・・・・。とにかく人間が黒い影となって消えていく。何故?????。ラストまで意味

不明


59.怪獣8号 アニメシーズン1 1〜12話(2024/TV東京)〜  ☆☆☆☆☆ 

  漫画の世界では、怪獣やSFマニアの間では、ある程度話題になっており気になっていた。

  シーズン1を見る限り、地球防衛軍にその正体を隠し紛れていたウルトラマンを、デビルマン的に怪獣に変容しながらも、人間の心と意志を持つ中年ダメおやじ的日本防衛隊員の男のストーリー。大人でも鑑賞に耐えれます。


60.死人の恋わずらい(2001/日本)〜 ☆☆☆☆☆ 

  僕が大好きな漫画界奇才、伊藤潤二(独特な世界観のホラー作品を生み出す。)の作品の映画化。幼いころ住んでいた街に母と戻ってきた娘が幼なじみの少年と再会する。その街には、霧の濃い夕暮れの四ツ辻に現れる、魅惑の美少年の噂が……。その黒服の少年は占いをするのだが・・・・・。漫画での独特な不気味さが表現できてない。この不気味さを映画で表現するのは無理だね。 伊藤潤二の作品には、肉体的や精神的に健全な人間は出てこない。理解できない人は、漫画で 「うずまき」とか「富江」他を読んでみてください。映画は悪くないけど、漫画の世界観には行き着けないので☆評価を下げています。