チベットやウイグルなどの国は、
中国の冊封体制(さくほうたいせい)から抜け出すことができないばかりか、
マルクス主義国家として中華人民共和国が建国されると、
第二次世界大戦以降に中国に侵攻されて、
完全に中国に支配されてしまいました。
ですから世界中の多くの人が勘違いしていることですが、
チベットやウイグルという国は、
中国とは民族も、言語も、文化も、宗教も、全く異なる国であり、
もともとは独立国家であったのです。
しかしチベットや東トルキスタン(ウイグル)には、
豊富な天然資源があり、
そして戦争の弱い国であったために、
チベットもウイグルも第二次世界大戦が終わって、
世界がホッとしている隙に、あるいは世界が混乱している隙に、
中国に侵略され、強引に中国の一部にさせられてしまったのです。
当初、チベットと中国の間には、
17カ条の平和協定が結ばれて、
「チベット人の自治を認めること」、
「信教の自由を認めること」などが約束されていたのですが、
しかしその約束は簡単に破られ、
128万人ものチベット人が命を奪われたのです。
そして「ベルリンの壁が崩壊して、
世界は平和になった」と考えている人からすれば、
信じがたいことでありますが、
しかし中国が未だに中華思想とマルクス思想という、
この二つの病から目覚めていないために、
中国政府は
「中国こそ世界の中心であるのだから、東アジアは中国が治めていくことが一番望ましい。」
と真剣に考えています。
現実に1995年、中国の李鵬(りほう)首相(当時)は、
「日本などという国は20年後、30年後にはこの地球上から消えて無くなる」
と発言したそうです。
そしてそれからすでに十数年の月日が経ちました。
ならば数年から数十年後には、この日本は地球上から消えて無くなるわけです。